破壊される前の惑星が、たまたま運良く発見されたんですねー
発見されたのは準巨星のすぐそばを公転する巨大惑星。
このような場所にある巨大惑星は、
時間が経つと中心星の潮汐力によって破壊されてしまうと、
考えられています。
なので今回見つかった惑星は、
そうなる前の状態で本当に運が良かったということになります。
中心星の近くを回る巨大惑星
今回の研究では、国際共同研究チーム“ESPRINT”が、
NASAの系外惑星探査衛星“ケプラー”による観測データと、
地上からの追観測を組み合わせ、準巨星の周りを公転する巨大惑星を発見しています。
中心にある恒星K2-39は、
みずがめ座の方向に位置する12等級の星で、木星の約4倍の大きさを持っていて、
発見された巨大惑星K2-39bは直径が木星の7割程度。
ただK2-39bは、
中心星の直径のわずか1.7倍しか離れていないところ…
太陽系で言うと太陽から水星までの約7分の1の距離を、
約4.6日で公転していたんですねー
破壊される前の発見
準巨星は太陽のような恒星が年老いて膨らんだ天体です。
こうした星の近くを公転すると、
惑星に非常に強い潮汐力がかかることになります。
このため惑星は、短時間で破壊されてしまうと理論的に予測されていて、
実際に準巨星のすぐそばを公転する巨大惑星は、ほとんど見つかっていません。
なのでK2-39bは、
破壊される前にたまたま運良く発見された惑星といえるんですねー
あるいは、潮汐力による惑星の破壊には、
理論的な予測よりも、時間がかかることを示しているのかもしれません。
年老いた恒星を公転する惑星の研究は、
恒星が死ぬときに周囲の惑星がたどる運命の理解につながります。
もし、この惑星がこれから破壊される段階にあるのなら、
今後の継続的な観測によって、惑星の軌道の減衰が観測されるかもしれません。
これから数十億年後、太陽が年老いて膨らんでいくときに、
太陽系の惑星にどんなことが起こるのか?
この疑問を解く助けになるのかもしれませんね。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 太陽型恒星が二度目の最後を迎える
発見されたのは準巨星のすぐそばを公転する巨大惑星。
このような場所にある巨大惑星は、
時間が経つと中心星の潮汐力によって破壊されてしまうと、
考えられています。
なので今回見つかった惑星は、
そうなる前の状態で本当に運が良かったということになります。
中心星から近い距離を公転するK2-39系のイメージ図。 |
中心星の近くを回る巨大惑星
今回の研究では、国際共同研究チーム“ESPRINT”が、
NASAの系外惑星探査衛星“ケプラー”による観測データと、
地上からの追観測を組み合わせ、準巨星の周りを公転する巨大惑星を発見しています。
中心にある恒星K2-39は、
みずがめ座の方向に位置する12等級の星で、木星の約4倍の大きさを持っていて、
発見された巨大惑星K2-39bは直径が木星の7割程度。
ただK2-39bは、
中心星の直径のわずか1.7倍しか離れていないところ…
太陽系で言うと太陽から水星までの約7分の1の距離を、
約4.6日で公転していたんですねー
K2-39系と太陽系との、大きさや距離の比較。 |
破壊される前の発見
準巨星は太陽のような恒星が年老いて膨らんだ天体です。
こうした星の近くを公転すると、
惑星に非常に強い潮汐力がかかることになります。
このため惑星は、短時間で破壊されてしまうと理論的に予測されていて、
実際に準巨星のすぐそばを公転する巨大惑星は、ほとんど見つかっていません。
なのでK2-39bは、
破壊される前にたまたま運良く発見された惑星といえるんですねー
あるいは、潮汐力による惑星の破壊には、
理論的な予測よりも、時間がかかることを示しているのかもしれません。
年老いた恒星を公転する惑星の研究は、
恒星が死ぬときに周囲の惑星がたどる運命の理解につながります。
もし、この惑星がこれから破壊される段階にあるのなら、
今後の継続的な観測によって、惑星の軌道の減衰が観測されるかもしれません。
これから数十億年後、太陽が年老いて膨らんでいくときに、
太陽系の惑星にどんなことが起こるのか?
この疑問を解く助けになるのかもしれませんね。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 太陽型恒星が二度目の最後を迎える
平たく言えば、巨大引力に近づきすぎたために引き寄せられると理解したらいいのでしょうか。
壮大なドラマ。
我が太陽系も、太陽が膨らめばそうなる。何億年も先のことらしいですが、確実にそのことが人間の意識に影響を与えている。そんな気がします。
ありがとうございました。
太陽系の将来が人の意識に影響を与えて、第2の地球探しを始めているのかな…