93億光年彼方で起こった超新星爆発が、
重力レンズ効果により4つの像になって、ハッブル宇宙望遠鏡で観測されました。
超新星が、このような形で観測されるのは初めてのこと。
今後もう1つの像が、時間差で出現すると予測されているので、
数年後の“答え合わせ”も楽しみなんですねー
しし座の方向50億光年彼方の銀河団“MACS J1149.6+2223”。
この中に、その向こうにある93億光年彼方の銀河に現れた超新星が、
4重の像になって発見されました。
この像は、
銀河団の強い重力が、レンズのように超新星からの光をゆがませたもので、
本来の20倍も明るく見えていました。
こうした重力レンズ効果による多重像は、
遠方の銀河やクエーサー(明るい銀河)のものは多く観測されてきたのですが、
超新星のものは初めてなんですねー
今回、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた4つの像は、
現れるのに数日から数週間の時差がありました。
これは、それぞれの像が異なる経路をたどって地球に届いたため。
ダークマター(正体不明の重力源)が多い場所を通過する像は、
重力レンズ効果の影響を大きく受けるので、
距離が長くなり、遅く到着することになるからです。
今回の発見をした観測チームでは、同じ超新星の別の像が20年前に現れたはずで、
さらに別の像が、今後5年間で銀河団のどこかに現れるだろうと予測しています。
この予測は、銀河団に含まれるダークマターのモデルから導かれたもので、
数年後に答え合わせすることで、このモデルをさらに洗練させることができるんですねー
今回の超新星は、
ノルウェーの宇宙物理学者“Sjur Refsdal”さんにちなんで、
“レフスダール”と命名されました。
“Sjur Refsdal”さんは1964年に、
時間差で現れる超新星の重力レンズ像を利用して、
宇宙の膨張を調べるという手法を、初めて提唱しました。
なので今回の発見は、天文学者たちが半世紀もの間待ちわびたものだったんですねー
これにより、またひとつ宇宙の謎の解明に大きく近づくことが期待されますね。
重力レンズ効果により4つの像になって、ハッブル宇宙望遠鏡で観測されました。
超新星が、このような形で観測されるのは初めてのこと。
今後もう1つの像が、時間差で出現すると予測されているので、
数年後の“答え合わせ”も楽しみなんですねー
銀河団と、それに属する楕円銀河(枠内)の重力によって、 さらに遠方の超新星が4つの像になって観測された(矢印)。 |
しし座の方向50億光年彼方の銀河団“MACS J1149.6+2223”。
この中に、その向こうにある93億光年彼方の銀河に現れた超新星が、
4重の像になって発見されました。
この像は、
銀河団の強い重力が、レンズのように超新星からの光をゆがませたもので、
本来の20倍も明るく見えていました。
こうした重力レンズ効果による多重像は、
遠方の銀河やクエーサー(明るい銀河)のものは多く観測されてきたのですが、
超新星のものは初めてなんですねー
今回、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた4つの像は、
現れるのに数日から数週間の時差がありました。
これは、それぞれの像が異なる経路をたどって地球に届いたため。
ダークマター(正体不明の重力源)が多い場所を通過する像は、
重力レンズ効果の影響を大きく受けるので、
距離が長くなり、遅く到着することになるからです。
今回の発見をした観測チームでは、同じ超新星の別の像が20年前に現れたはずで、
さらに別の像が、今後5年間で銀河団のどこかに現れるだろうと予測しています。
この予測は、銀河団に含まれるダークマターのモデルから導かれたもので、
数年後に答え合わせすることで、このモデルをさらに洗練させることができるんですねー
今回の超新星は、
ノルウェーの宇宙物理学者“Sjur Refsdal”さんにちなんで、
“レフスダール”と命名されました。
“Sjur Refsdal”さんは1964年に、
時間差で現れる超新星の重力レンズ像を利用して、
宇宙の膨張を調べるという手法を、初めて提唱しました。
なので今回の発見は、天文学者たちが半世紀もの間待ちわびたものだったんですねー
これにより、またひとつ宇宙の謎の解明に大きく近づくことが期待されますね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます