アメリカの民間宇宙企業シエラ・ネバダ社が、
“ドリーム・チェイサー”の開発状況について2つの発表を行いました。
1つは、2016年初頭頃に2度目になる滑空飛行試験を行うこと、
そして2つ目が、宇宙飛行を行う実機の製造が進んでいることでした。
有翼宇宙往還機
“ドリーム・チェイサー”は、
シエラ・ネバダ社が開発を進めている有人宇宙船です。
小さいながらも翼を持っていて、
スペースシャトルのように宇宙から滑走路に着陸し、
何度も再使用できる有翼宇宙往還機になります。
スペースシャトルとは違い、
“アトラスV”ロケットの先端に搭載されて打ち上げられます。
また、他のロケットへの搭載や、
アメリカ以外の滑走路への着陸なども可能なようです。
滑空飛行試験と実機の製造
“ドリーム・チェイサー”の開発が始まったのは2004年ごろからでした。
2013年10月には、無人の“ドリーム・チェイサー”の技術試験機を使い、
滑空飛行試験が行われています。
でも左側の車輪が出ず、着陸には失敗しているんですねー
ただ、試験内容の99%は達成できたようで、
試験全体としては成功と発表されています。
今回の発表では、これに続く2度目の滑空飛行試験を、
2016年の前半に行うことが明らかにされています。
場所はカリファルニア州にある、
NASAアームストロング飛行研究センターが予定されています。
さらに並行して進められているのが、実際に宇宙を飛行する実機の製造です。
製造はロッキード・マーティン社が担当していて、
社内にある特別開発チーム“スカンク・ワークス”が培ってきた技術が、
活用されるそうです。
開発状況を発表した真の意味
シエラ・ネバダ社は、
NASAが計画している商業補給サービス(第2回)の契約獲得を狙っているんですねー
なので、“ドリーム・チェイサー”の無人補給船バージョンを開発していたりします。
NASAは以前より、
国際宇宙ステーションへの物資補給を民間企業にまかせていて、
第1回契約に基づいて、現在はスペースX社の“ドラゴン補給船”と、
オービタルATK社の“シグナス補給船”が運用されています。
この契約は2017年~2018年ごろまでの予定なんですが、
国際宇宙ステーションは2024年ごろまで運用される見通しなので、
新たに2回目の契約が結ばれることになっています。
この2回目の契約には、
スペースX社とオービタルATK社が引き続き名乗りを挙げているほか、
ボーイング社とロッキード・マーティン社、
そしてシエラ・ネバダ社も名乗りを挙げています。
この契約先が発表されるのは今年の11月ごろ。
今回シエラ・ネバダ社が、
“ドリーム・チェイサー”の開発状況を発表したのには、
契約獲得に向けてアピールする狙いがあったということです。
こちらの記事もどうぞ
有翼宇宙船“ドリーム・チャイサー”の補給船版が発表!
JAXA 有人宇宙船“ドリーム・チェイサー”の開発で協力へ!
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1つは、2016年初頭頃に2度目になる滑空飛行試験を行うこと、
そして2つ目が、宇宙飛行を行う実機の製造が進んでいることでした。
有翼宇宙往還機
“ドリーム・チェイサー”は、
シエラ・ネバダ社が開発を進めている有人宇宙船です。
小さいながらも翼を持っていて、
スペースシャトルのように宇宙から滑走路に着陸し、
何度も再使用できる有翼宇宙往還機になります。
スペースシャトルとは違い、
“アトラスV”ロケットの先端に搭載されて打ち上げられます。
また、他のロケットへの搭載や、
アメリカ以外の滑走路への着陸なども可能なようです。
滑空飛行試験と実機の製造
“ドリーム・チェイサー”の開発が始まったのは2004年ごろからでした。
2013年10月には、無人の“ドリーム・チェイサー”の技術試験機を使い、
滑空飛行試験が行われています。
でも左側の車輪が出ず、着陸には失敗しているんですねー
ただ、試験内容の99%は達成できたようで、
試験全体としては成功と発表されています。
今回の発表では、これに続く2度目の滑空飛行試験を、
2016年の前半に行うことが明らかにされています。
場所はカリファルニア州にある、
NASAアームストロング飛行研究センターが予定されています。
さらに並行して進められているのが、実際に宇宙を飛行する実機の製造です。
製造はロッキード・マーティン社が担当していて、
社内にある特別開発チーム“スカンク・ワークス”が培ってきた技術が、
活用されるそうです。
![]() |
2度目の滑空飛行試験に向け、検査を受ける“ドリーム・チェイサー” |
開発状況を発表した真の意味
シエラ・ネバダ社は、
NASAが計画している商業補給サービス(第2回)の契約獲得を狙っているんですねー
なので、“ドリーム・チェイサー”の無人補給船バージョンを開発していたりします。
NASAは以前より、
国際宇宙ステーションへの物資補給を民間企業にまかせていて、
第1回契約に基づいて、現在はスペースX社の“ドラゴン補給船”と、
オービタルATK社の“シグナス補給船”が運用されています。
この契約は2017年~2018年ごろまでの予定なんですが、
国際宇宙ステーションは2024年ごろまで運用される見通しなので、
新たに2回目の契約が結ばれることになっています。
この2回目の契約には、
スペースX社とオービタルATK社が引き続き名乗りを挙げているほか、
ボーイング社とロッキード・マーティン社、
そしてシエラ・ネバダ社も名乗りを挙げています。
この契約先が発表されるのは今年の11月ごろ。
今回シエラ・ネバダ社が、
“ドリーム・チェイサー”の開発状況を発表したのには、
契約獲得に向けてアピールする狙いがあったということです。
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