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シミュレーションを元に描かれた 超新星爆発(イメージ図) |
重い星が重力崩壊して最期を迎える超新星爆発は、ニュートリノ加熱によって起こる可能が示されました。
超新星爆発は複雑な高エネルギー現象が絡み合うので、
どのようなメカニズムで起こるのかを解き明かすのは、天文学者が50年も頭を悩ませている難問になっています。
なかでもニュートリノ加熱説(下図)は有力なんですが、
これまでは星の形状を完全な球と仮定するなど、現実の超新星爆発とは異なる設定のシミュレーションしか行えなかったので、正しいかどうかの議論を進めることができなかったんですねー
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大質量星の重力崩壊(a) → (d) の順に時間経過する。 「ニュートリノ加熱説」は、一度は勢いを失った衝撃波が、 ニュートリノ(図中ν)による加熱で復活するというもの。 |
そして今回、スーパーコンピュータ“京”を用いることで、
従来より現実に近い設定で、超新星爆発の計算を行うことができるようになり、
自然な仮定のもとで超新星が爆発する初めての例が得られることになります。
シミュレーションでは、ニュートリノによる加熱で衝撃波の内側で対流が起こり、対流がさらに過熱を促進して衝撃波が成長するというメカニズムで、超新星が爆発する様子を作り出すことに成功。
ニュートリノ加熱説を支持する、強力な証拠になったんですねー
一方で、超新星の観測から分かる典型的な爆発エネルギーの10分の1程度の爆発しか再現できていないことや、
今回のシミュレーションより重い星でも、爆発の証拠が得られるかどうかの確認など、
残された課題もあるようです。
なので、さらに大規模なシミュレーションを行って、どのようなメカニズムで超新星爆発が起こるのかを探る必要があるようです。
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