“改良型ファルコン9”ロケット
アメリカのスペースX社が、“改良型ファルコン9”ロケットに装着される、
新しい“マーリン1D”エンジンを公開しました。
この新しいエンジンは、従来型と比べて見た目に変化はあまりないのですが、
推力が15%向上しているんですねー
なお、写真のエンジンは黒くなっているのは、
前試験のためにコーティングされているためで、
実際の打ち上げでは使われません。
このエンジンを装備する“ファルコン9”ロケットは、
“改良型ファルコン9”や“ファルコン9 v1.2”と呼ばれています。
さらに“改良型ファルコン9”では、
第1段エンジンだけでなく、第2段エンジンの推力も向上。
また、第1段機体や第1段と第2段をつなぐ段間部の構造も改良されるほか、
第2段の全長が伸び、推進剤の搭載量も増えています。
これにより、打ち上げ能力は従来から約30%も増えことになりました。
これまでの“ファルコン9”は、
地球低軌道に最大13.2トン、静止トランスファー軌道に最大4.85トンの、
打ち上げ能力を持っていました。
でも“改良型ファルコン9”では、
地球低軌道に約17トン、静止トランスファー軌道に6.3トンにまで、
能力が向上することになります。
再使用ロケットへの挑戦
この能力向上により、より重い衛星の打ち上げが可能になるだけでなく、
ロケットを再使用できる頻度も上がるそうです。
これまで“ファルコン9”は打ち上げ後の第1段機体を、
海上や無人の船の上に降ろす試験を繰り返し行ってきました。
これにはロケットの機体を回収し再使用することで、
打ち上げコストを大幅に減らしたいという、狙いがあるんですねー
試験は、これまでに7回(海上へ5回、船の上へ2回)行われていますが、
残念ながら回収まで成功したことはありません…
でも、この試験が出来るのは打ち上げ能力に余裕があるときだけ。
たとえば静止衛星などの打ち上げでは、
ロケットの能力を最大限に使うことになります。
なので、着地に使うための着陸脚や追加の推進剤を、
積む余裕がありませんでした。
でも、この“改良型ファルコン9”を使えば、
その制約が改善されることになります。
“ファルコン9”打ち上げ再開へ
“ファルコン9”は今年6月に打ち上げに失敗し、
現在は原因の調査と対策が行われている最中にあります。
スペースX社では、数か月以内にも打ち上げを再開したいとし、
また、その再開1号機で、この“改良型ファルコン9”を投入したいと考えています。
搭載される衛星は、
ルクセンブルクの衛星通信会社であるSES社の“SES-9”で、
この衛星は打ち上げ時の質量が5330グラムもあるので、
従来型の“ファルコン9”では打ち上げることすら出来ませんでした。
でも“改良型ファルコン9”では、
着陸脚と追加の推進剤を積めるだけの余裕も生まれることになります。
さらに“改良型ファルコン9”では、
着陸脚や降下時に姿勢を制御するためのフィン(小型の安定翼)も改良されています。
スペースX社は、この“SES-9”の打ち上げで、
通産8回目となる第1段機体の回収試験に挑むことになります。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 補給船の打ち上げは成功したけど着地は失敗に… ファルコン9ロケット
アメリカのスペースX社が、“改良型ファルコン9”ロケットに装着される、
新しい“マーリン1D”エンジンを公開しました。
この新しいエンジンは、従来型と比べて見た目に変化はあまりないのですが、
推力が15%向上しているんですねー
なお、写真のエンジンは黒くなっているのは、
前試験のためにコーティングされているためで、
実際の打ち上げでは使われません。
このエンジンを装備する“ファルコン9”ロケットは、
“改良型ファルコン9”や“ファルコン9 v1.2”と呼ばれています。
さらに“改良型ファルコン9”では、
第1段エンジンだけでなく、第2段エンジンの推力も向上。
また、第1段機体や第1段と第2段をつなぐ段間部の構造も改良されるほか、
第2段の全長が伸び、推進剤の搭載量も増えています。
これにより、打ち上げ能力は従来から約30%も増えことになりました。
これまでの“ファルコン9”は、
地球低軌道に最大13.2トン、静止トランスファー軌道に最大4.85トンの、
打ち上げ能力を持っていました。
でも“改良型ファルコン9”では、
地球低軌道に約17トン、静止トランスファー軌道に6.3トンにまで、
能力が向上することになります。
熱のテストのたえの特別な黒い塗装を持つ、 アップグレードされた“マーリン1D”ロケットエンジン |
再使用ロケットへの挑戦
この能力向上により、より重い衛星の打ち上げが可能になるだけでなく、
ロケットを再使用できる頻度も上がるそうです。
これまで“ファルコン9”は打ち上げ後の第1段機体を、
海上や無人の船の上に降ろす試験を繰り返し行ってきました。
これにはロケットの機体を回収し再使用することで、
打ち上げコストを大幅に減らしたいという、狙いがあるんですねー
試験は、これまでに7回(海上へ5回、船の上へ2回)行われていますが、
残念ながら回収まで成功したことはありません…
でも、この試験が出来るのは打ち上げ能力に余裕があるときだけ。
たとえば静止衛星などの打ち上げでは、
ロケットの能力を最大限に使うことになります。
なので、着地に使うための着陸脚や追加の推進剤を、
積む余裕がありませんでした。
でも、この“改良型ファルコン9”を使えば、
その制約が改善されることになります。
“ファルコン9”打ち上げ再開へ
“ファルコン9”は今年6月に打ち上げに失敗し、
現在は原因の調査と対策が行われている最中にあります。
スペースX社では、数か月以内にも打ち上げを再開したいとし、
また、その再開1号機で、この“改良型ファルコン9”を投入したいと考えています。
搭載される衛星は、
ルクセンブルクの衛星通信会社であるSES社の“SES-9”で、
この衛星は打ち上げ時の質量が5330グラムもあるので、
従来型の“ファルコン9”では打ち上げることすら出来ませんでした。
でも“改良型ファルコン9”では、
着陸脚と追加の推進剤を積めるだけの余裕も生まれることになります。
さらに“改良型ファルコン9”では、
着陸脚や降下時に姿勢を制御するためのフィン(小型の安定翼)も改良されています。
スペースX社は、この“SES-9”の打ち上げで、
通産8回目となる第1段機体の回収試験に挑むことになります。
こちらの記事もどうぞ ⇒ 補給船の打ち上げは成功したけど着地は失敗に… ファルコン9ロケット
一つお断りが有りまして、gooブログが使いづらくて他へ移そうかと思っております。でもブックマークしておりますので毎日、ご拝読させて頂きますので宜しくお願い致します。