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モバライダー mobarider

20年前に打ち上げられた気象衛星からデブリが大量発生?

2015年03月12日 | 地球の観測
米空軍が1995年に打ち上げた、“DMSP 5D-2 F13”と呼ばれる軍用の気象衛星。

この気象衛星が由来と思われる、
大量のスペースデブリ(宇宙ゴミ)が軌道上に発生したことが、
米戦略軍が提供するデータや、天文ファンらの観測から明らかになったんですねー

現時点で確認されたデブリの数は26個。

“DMSP 5D-2 F13”は、
すでに設計寿命を越えていて、
2006年からは定常運用からも外れ、
バックアップ運用に就いていました。

DMSPとは、
複数の衛星からなるシステムで、
“DMSP 5D-2 F13”は現在運用されているDMSP衛星の中で最も古い衛星でした。

人工衛星の軌道情報を扱うウェブサイト“CelesTrak”の分析によれば、
これらのデブリは、2月3日に発生したとのこと。

“DMSP 5D-2 F13”は800キロ上空の地球を南北に回る太陽同期軌道にあり、
デブリもこの周辺の「高度300キロから1,000キロまで」に散らばっているようです。

この周辺の軌道は、多くの人工衛星が回る交通量の多い場所…

なので、今回発生したデブリが他の衛星に激突し、
さらに新しいデブリを生み出す可能性は、他の軌道と比べると比較的に高いんですねー

デブリが発生した原因は、まだ明らかになっていません。

例えばバッテリーや推進剤タンクが爆発した、
あるいは別のデブリが衝突した、などといった可能性が考えられています。

ただ現時点では、米空軍などから公式の発表は行われていないそうです。


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