場所・岡山県総社市井尻野 宝福寺

雪舟
総社市井尻野に雪舟ゆかりの寺とつたえられる井山宝福寺がある。
雪舟は12~13歳の頃、父につれられてこの臨済宗の禅寺に弟子入りしたが、お経をならわず、
絵ばかりかいていたので、和尚もとうとうおこって雪舟を御堂の柱にしばりつけた。
やがて日も暮れたので、かわいそうに思い、
縄をといてやろうと御堂にはいったところ、一匹の鼠が雪舟の足もとで指をかもうとしている。
いそいで追ってみたがにげようともしない。
ふしぎに思ってよくみると、涙でえがいたねずみであった。
和尚は雪舟の画才に感心し、それからは絵を描くことをとがめなかった。
この話はたいそう有名であるが、
彼が宝福寺にいたという証拠はなにもない。
おそらくこれは、偉人の幼年時代にまつわる作り話の一つであろう。
「岡山県の歴史」 谷口澄夫 山川出版社 昭和45年発行

撮影日・2021年3月29日

雪舟
総社市井尻野に雪舟ゆかりの寺とつたえられる井山宝福寺がある。
雪舟は12~13歳の頃、父につれられてこの臨済宗の禅寺に弟子入りしたが、お経をならわず、
絵ばかりかいていたので、和尚もとうとうおこって雪舟を御堂の柱にしばりつけた。
やがて日も暮れたので、かわいそうに思い、
縄をといてやろうと御堂にはいったところ、一匹の鼠が雪舟の足もとで指をかもうとしている。
いそいで追ってみたがにげようともしない。
ふしぎに思ってよくみると、涙でえがいたねずみであった。
和尚は雪舟の画才に感心し、それからは絵を描くことをとがめなかった。
この話はたいそう有名であるが、
彼が宝福寺にいたという証拠はなにもない。
おそらくこれは、偉人の幼年時代にまつわる作り話の一つであろう。
「岡山県の歴史」 谷口澄夫 山川出版社 昭和45年発行

撮影日・2021年3月29日