徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

その他もろもろ

2004-10-07 03:28:40 | LB中洲通信2004~2010
フライングパブリッシャーズのIさんからメールを頂いた。今月号で取り上げた『頭脳警察』の書評でちょっと厳しい表現を使ってしまったのだが、Iさんはそれを理解してくれ、正面から受け取ってくれた。ありがたい。

ジュリーのライブの後、居酒屋へ行き、今日40歳になったという村松正孝さんからブルースカーニバル‘87(ラジオ録音)のカセットテープをお借りする。バディ・ガイ、ジュニア・ウェルズに竹田和夫、スウィンギン・バッパーズ、憂歌団…これ最高。お返ししなきゃなー…やっぱり例の画像で。

ジュリーは生きている

2004-10-07 03:02:51 | Music
今日はイラストレーターの村松正孝さんとツー・スリーのI君で王子駅前の北とぴあで行われた沢田研二のライブを取材(もちろん自腹取材)。それまでも個人的にはジュリーのアナログ盤を集めていたりして興味はあったのだけれどもライブは初めてだ。しかしレコードで聴くことはあっても、70年代に大ヒットを連発していた大衆歌手ジュリーから、突然変貌した80年代半ば以降のロックシンガー沢田研二あたりまで。それから現在まで、シンガー沢田研二の記憶はほとんど抜け落ちている。

ステージはギター2本(なんと下山淳が参加!)にベース、ドラムとシンプルな構成。噂には聞いていたけれども、ほとんどMCもなく新曲を中心に1時間30分ほどのステージを一気に突っ走る。ロックである。ジュリーの膨大なヒット曲の中からわずかに選曲された「ストリッパー」もまるでロッククラシックスのようだった。つまり、おそらく、ジュリーはあの頃(80年代)から変わっていなかったのだ。
ヒットパレードを期待する人にとっては物足りなさもあったかもしれないが、このライブで初めて聴いた“新曲”はかなりレベルの高い楽曲ばかりだった。もちろんライブ後には今年2月にリリースされた最新作『CROQUEMADAME & HOTCAKES』も購入(10曲収録で3500円というかなり高めな価格設定だが)。これ必聴。
ただ、やはり、物足りなさは残る。ジュリーはなぜ過去のヒット曲を封印してしまうのだろう。キャリアからも実績からも、そして年齢からももっとエンタテイメント志向に向かってもおかしくないはずなのに(そして、それがシンガーとしてもっとも長生きしやすいと思う)、それでもジュリーはロック“バンド”へ向かう。
もっとロッカーとして再評価されるべき人だと思った。久々に観た下山にも感動したが。