徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

12月号ほぼ終了

2004-10-24 06:04:38 | LB中洲通信2004~2010
12月号の担当分も何とか終了。デザイン班は今日、色校戻し。
こうなればあとは刷り上ってくるのを待つだけ。それでも月刊誌は取り返し(言い訳)がつくので気分はラクだわな。書籍とかMOOKとかでミスったら取り返しつかないもの。嫌な想い出あるし…てかいくつか仕事失ってるよ。またガチな内容になってしまったが、かなりいいです。もうすぐ中洲通信HPにも情報が載ると思うのでよろしくです。今回もプレゼントあり。表紙は姜尚中さん(画像は『在日』@講談社より)。

姜=舘

2004-10-20 23:11:53 | LB中洲通信2004~2010
姜尚中さんと宮崎学さんの原稿チェックが戻ってきた。誤字脱字以外に訂正なし。さすが男前。
『トリビアの泉』を見ていたら舘ひろしが出ていた。どこかで見たことあるなーと思っていたら、そう言えば姜尚中さんに似ていないだろうか。輪郭とか特に。インテリな舘ひろし、ワイルドな姜尚中――フォトジェニックなはずである。内容はガチだが、表紙は激シブ。

今夜が山だ。台風も12月号も。

国境なき…

2004-10-19 04:23:21 | LB中洲通信2004~2010
新宿で「国境なきサッカー」をテーマにFIFA公認代理人の田邊伸明さんを取材。
社交的な人だなァ……と思っていたら田邊さんの一族は芸能・マスコミ出身者が多いのだそうだ。
田邊さんは「代理人」というの仕事の認知度を高めるために、地方のタウン誌を含めて、取材には積極的に応じているそうだ。それもこれも「(日本)サッカー」のため。共通言語としての「サッカー」がある限り国境も境界もない。野球に比べてプロの歴史がまだまだ浅いということもあり関係者に気概はあるわな。

モテ取材

2004-10-15 07:14:06 | LB中洲通信2004~2010
歯を抜いた。この1ヶ月、毎日が歯痛だっただけに快調。名言好きの小泉首相風に言えば「超気持ちイイー♪」である(言ってないが)。

午前中は中野で宮崎学さんに「法と掟」(宮崎学公式HPのコラム参照である)そして「境界線」をテーマに取材。きわどい話が多かったが、さすがアウトロー。オンナにはむちゃくちゃモテそうな人である。午後は御茶ノ水ヘ向かう。山の上ホテルで今回お世話になった講談社のOさんに挨拶すると、少し遅れて姜尚中さんが到着。メインテーマの「国境線・境界線」、11月に刊行される新刊の話からネット掲示板の評判まで、あのセクシィボイスでクールに語っていただいた。これまたとてもモテそうな人であった。
論理明晰、弁が立ち、しかもセクシィボイスの男はオンナにモテる(ハズ)、と再認識したです。ということでこのモテ男たちのインタビューは11月号で。

久しぶりに吉沢康一さんから電話があった。今や「さいたまサッカーの顔」として地方でパネリスト等を務める機会があり、若い世代から伝説扱いされ当惑されているそうで(オレの取材も思いっきり伝説扱いだったわけだが)、それならば本誌バックナンバーを使いたいとのリクエスト。で、こちらは酒に関する不定期連載ページで、“吉沢さんが語る浦和の名物酒場「力」”の取材という名の飲み会を提案。
しかしこのバックナンバー、吉沢さんに提供して頂いたヴィジュアルと、ツースリーのサッカー班Mのレッズなデザインはとてもカッコいいのだが……原稿、書き直したいんだよなァァァ嗚呼。

写真は吉沢さんのほかにPANTA御大に登場して頂いた2003年9月号「伝説の若者たち」のイメージ。炎大き過ぎるけど。

製作快調?

2004-10-13 03:59:09 | LB中洲通信2004~2010
あまりの歯痛で悶えながら寝たのが午前7時。
10時に電話がかかって来た。宮崎学さんご本人だった。南風社のMさんに仲介をお願いしていた取材依頼を受けていただける模様。明後日の取材を約束。頭痛までしてきたので解熱剤を飲んで再び寝る。また電話が鳴る。今度はこれまた取材の仲介をしていただいている講談社のOさん。姜尚中さんが取材を受けてもらえそうとのこと。これも明後日の取材になりそうだ。その後、T君から連絡があり、頼んでいた原稿の内容について、熱で脳があんまり働いていないのだが少し話す(ゴメンネ)。ツースリーのI君にも連絡しカメラマンの手配を依頼。ほどなくしてカメラマンのY君からメールが来た。「14日の取材承りました」。承りましたって、お前は商人か(ま、個人事業主はそんなものか)。

タイトすぎるスケジュールとは言え(ほとんどオレの責任だろ)これで構想通りの特集になりそう。
その前に明日は絶対歯を抜こう…また痛くなってきた…。

ということで今日「end of the century」の試写会には行けなかった。でも特集では取り上げます。パンクスだし、オレ(魂限定)。

※写真は『カネに勝て!――続・土壇場の経済学』青木雄二・宮崎学/共著(南風社)

ゴールデンカップス再結成

2004-10-12 00:47:54 | Music
昨夜、渋谷公会堂のゴールデンカップス再結成ライブに行って来た。
アルタミラピクチャーズのSさんは不安を口にしていたが結局8割方埋まったようで、特に1階は盛り上がっていた(やはり2階はほとんど地蔵状態だったが)。一応指定だったのだけれど最後列周辺は結局空いていたので移動。ゴメンネ。
7時を過ぎたあたりで「イエーいつも通りでーす」というデイヴ平尾さんのMCでカップスのステージが始まった。先日六本木で聴いた時と比べてもデイヴさんの声が出る出る。しかし2曲歌ったところでステージ上手に用意された箱型ソファとテーブルの応接セットでビールを飲みご休憩するデイブさん。いつも通りにもほどがあるw 6曲を終えたところで、本日のゲスト忌野清志郎が登場。「ミッドナイトアワー」「つ・き・あ・い・た・い」。その後は清志もコーラスに加わり、「愛する君に」「長い髪の少女」などデビュー曲から5作目までシングルメドレー、エディさんとルイズルイス加部さんのギターバトルなど(カップスなりに)盛り沢山な内容となった。中でもエディさんの「横浜ホンキートンク・ブルース」、エディさんとマモル・マヌーさんの「ルシール」最高す。やっぱり演奏面ではミッキー吉野さんとエディさんがいてこそという感じでしたが。
今後もロフトプラスワン、本牧ゴールデンカップと映画完成記念のライブイベントも続々開催予定の模様。

ダイエーが負けた。LBは福岡産の雑誌であるからして今日はダイエーに勝って欲しかった。無念。
しかしトップリーグにいる以上、地域密着はやっぱり強くなんなきゃダメだね。もちろん清水も。今日はナビスコカップ。レッズ爆勝で決勝進出。いよいよ本物と認めざるを得ない相手になってきた。

台風

2004-10-10 06:56:31 | Books
台風の日、最後の連載が掲載された『ぴあ』が届いた。初めて届いたその日に封を開けた。さすがに感慨深い。
今日は、駅ビルで電気グルーヴ『singles and strikes』とモニカ・ディケンズの『サマリタン』を購入。「ここ10年で最大の」台風の日に、しかも東京に再接近している時間帯に買い物に行くこともないのだが、でっかい台風にガキの血が騒ぎ(としか思えん)、どうしてもプログレかテクノが聴きたくなり、雨の中CDを買いに行ったのだった。案の定帰る頃には猛烈な風雨で、近所の明治通りも冠水していた。こうなると傘をさしても意味がない(諦めは早い方なのだ)。全身ぐしょぐしょになりながら帰宅。全身で台風22号を満喫した。何やってんだか。

『サマリタン』(70年初版)は1953年にイギリスで誕生した自殺防止電話相談のボランティア組織(日本でいう「いのちの電話」)に携わる人々と電話をかける人々の物語。文豪ディケンズの孫娘である著者が実際の体験から描いた「ドキュメンタリーロマン」なのだそうだ。まだすべて読んでいるわけではないが、「絶対不幸」と「絶対善意」の人間臭い物語。しかしバーゲンで販売していたから買ったものの定価3605円。さすがに高いよ。でも出版社が未知谷だから仕方ないか。

維新の志

2004-10-09 05:31:59 | ネタ
「イチローロード」に異論 「歴史軽視のこじつけ」――萩から反発の声も/山口
イチロー外野手の大リーグ記録にちなんだ愛称を国道262号につけようという県議らの要望に、異論が巻き起こっている。旧毛利藩のお膝元、萩市では「世界的偉業だが、歴史を軽視したこじつけ」と反発の声が上がる。一方で「地域の活性化につながる」と賛成意見も多い。果たして「イチローロード」は実現するのか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041008-00000274-mailo-l35

市民から知事へ「262号と関連付けて何か出来ないか」という提言のメールがあり、その後(6日以降)メールは約20本に「急増」した、という。メール20本が山口県的に「急増」にあたるのかどうか微妙なところだが、普通それは「急増」とは呼ばない。
ちなみにこの件に関してのコメント。

「イチローの偉業は立派だが、今回の愛称化はこじつけだ」(田中文夫県議・自民)
「愛称を付けるとすれば『維新街道』とか歴史的なものにすべき。イチローと山口県は特別な縁がない」(刀祢勇萩商工会議所会頭)
「明るいニュースだし、実現すれば話題性もある。地域の活性化に役立つと思う」(坪井豊市議会議長)
「262号と萩往還は別の道なので、イチローの愛称がついても萩往還のイメージが壊れることはない。発想がおもしろい」(ある市職員)

いっそのこと便乗に徹してイチロー風の大仏でも建てたらどうか。

専門紙?

2004-10-08 21:15:57 | Sports/Football
Kさん(大学教授)とMさん(作家)のアポが進展しない。NGを食らっても大丈夫なように構成を考えているのだが、あるとなしではやはり違う。何とかならないか。

週3回発行のサッカー専門新聞『エル ゴラッソ』が創刊された。早速買ってみたが、これはちょっと地味すぎてダメでしょう。今更ベッカム一面もいかがなものかだし(マスの認知度で一面に持って来たのはわかる。でもその程度の認知度しか持っていない人は読者対象じゃないでしょう→買わせるならばまず浦和サポ)、創刊号なんだからせめてインタビューくらい取れなかったのかと思うのだが…。ちなみに次号10月11日発売は祝日のため休刊なのだそうだ。つまりコンビニ、キオスクには2号分の期間置くわけだ。だったら尚更、インパクトも含めてどういう新聞なのか認知させなきゃダメだろう。しかし勢いとかこだわりなさそうだ。
サッカーファンはもううすうす勘付いているのだけれども、この内容じゃホントに“紙媒体よりもネットの情報でOK”を再認識させるだけでしかないと思う。とエラそうに書いているが、創刊を知ったのは昨日だ。まずは地味な滑り出し。どういう意図で創刊されたのかわからないが、この調子で続くのかね~。

今日は『ドラゴン怒りの鉄拳』『ドラゴンへの道』のサントラ、『死亡遊戯/ブルース・リーのすべてlegend of bruce lee』『ジャッキー・チェンのすべて』『ユン・ピョウのすべて』とクンフーモノのアナログ盤を買い込む。あと80年代最強ブラスバンド、スペクトラムも3枚ほど。どのアルバムもホーンばりばり。ついでに雄叫び入りまくり。ストレス溜まってんのかしら。アチョー! アタタタタ! イン・ザ・スペーーーース♪

(2006年4月7日 追記)
スカパーの『Jリーグプレビューショウ』でエルゴラ編集部のレポート。
ごめん、エルゴラ。16万部はすごい。2006年4月現在、Jリーグファンを中心にすっかり定着している(もちろん月・金はオレも買っている)。継続は力ですね。
だって創刊号スカスカだったんだもの……。

その他もろもろ

2004-10-07 03:28:40 | LB中洲通信2004~2010
フライングパブリッシャーズのIさんからメールを頂いた。今月号で取り上げた『頭脳警察』の書評でちょっと厳しい表現を使ってしまったのだが、Iさんはそれを理解してくれ、正面から受け取ってくれた。ありがたい。

ジュリーのライブの後、居酒屋へ行き、今日40歳になったという村松正孝さんからブルースカーニバル‘87(ラジオ録音)のカセットテープをお借りする。バディ・ガイ、ジュニア・ウェルズに竹田和夫、スウィンギン・バッパーズ、憂歌団…これ最高。お返ししなきゃなー…やっぱり例の画像で。

ジュリーは生きている

2004-10-07 03:02:51 | Music
今日はイラストレーターの村松正孝さんとツー・スリーのI君で王子駅前の北とぴあで行われた沢田研二のライブを取材(もちろん自腹取材)。それまでも個人的にはジュリーのアナログ盤を集めていたりして興味はあったのだけれどもライブは初めてだ。しかしレコードで聴くことはあっても、70年代に大ヒットを連発していた大衆歌手ジュリーから、突然変貌した80年代半ば以降のロックシンガー沢田研二あたりまで。それから現在まで、シンガー沢田研二の記憶はほとんど抜け落ちている。

ステージはギター2本(なんと下山淳が参加!)にベース、ドラムとシンプルな構成。噂には聞いていたけれども、ほとんどMCもなく新曲を中心に1時間30分ほどのステージを一気に突っ走る。ロックである。ジュリーの膨大なヒット曲の中からわずかに選曲された「ストリッパー」もまるでロッククラシックスのようだった。つまり、おそらく、ジュリーはあの頃(80年代)から変わっていなかったのだ。
ヒットパレードを期待する人にとっては物足りなさもあったかもしれないが、このライブで初めて聴いた“新曲”はかなりレベルの高い楽曲ばかりだった。もちろんライブ後には今年2月にリリースされた最新作『CROQUEMADAME & HOTCAKES』も購入(10曲収録で3500円というかなり高めな価格設定だが)。これ必聴。
ただ、やはり、物足りなさは残る。ジュリーはなぜ過去のヒット曲を封印してしまうのだろう。キャリアからも実績からも、そして年齢からももっとエンタテイメント志向に向かってもおかしくないはずなのに(そして、それがシンガーとしてもっとも長生きしやすいと思う)、それでもジュリーはロック“バンド”へ向かう。
もっとロッカーとして再評価されるべき人だと思った。久々に観た下山にも感動したが。

消化ゲーム?

2004-10-05 02:07:34 | ネタ
今晩の横浜×巨人の様子。ストライキという祭りが終わってしまって、いよいよ終末感が漂ってきた。しかし、いくら「消化ゲーム」とはいえ、これではあんまりだ(そもそもファンにとって好きなチームのゲームで「消化」などというものあるのか? これはおそらく野球マスコミ、ファンの主体のなさに由来している)。

取材依頼を出していたFIFA公認代理人の田邊伸明さんからメールが届いた。お忙しい中、何とか受けてもらえそうだ(こちらのスケジュールもぎりぎりになりそ)。以前「少林サッカー読本」の取材で少し話をする機会があったのだけれども、まともに取材するのは初めて。欧州を舞台にエージェントとして仕事をしている田邊さんは「国境線・境界線」のテーマにはぴったりなんじゃないかな。これはプロ野球を逆照射するような内容になると思う…たぶん…。
T君に原稿依頼し、池袋で知野さんと打ち合わせ。

今月のLIVEは沢田研二で決定。大丈夫か、おい。

境界線越え

2004-10-02 23:26:34 | Sports/Football
「(プレッシャーは)勝負の世界にいる醍醐味。それがまったくない選手ではつまらないですから」

とにかく飄々とイチローは超えてしまった。この人は境界線も国境線もない人だ。
そしてこの発言は日本球界への挑発とも思えた。以前も書いたが、BSの公開番組の取材で生イチローを見る機会があったのだけれど、その時の佇まいはちょっと異質だった。もちろんスーパースターのそれではあったけれども、インタビュアーのすり寄りを軽く拒絶するような場面が多かった。やっぱり日本なんて嫌いじゃねーかなー。「チャレンジ」が許されるアメリカに行って清々したというか。ましてや彼のストイックな姿勢は、今時珍しく少年時代の貧困がベースにあるストイックさだから、性根が座っている(正直子供っぽい印象は否めなかったが)。過去の評価への逆襲ってのもあるだろうし、ぬるま湯の日本球界なんて戻る気ないだろうし、眼中にもないだろう。
そういえばテレ朝のイチロー番記者がいつの間にかスポーツジャーナリストになっていた。フリーになってもイチロー番なんだろーなーw こういうの世間でジャーナリストって言うの?

清水はダービーで逆転勝利。しっかし両クラブとも成績悪いからいまいち気分は盛り上がらず。

それにしても野々村誠ってもう40代かよ!