さて今回はお世話になっているHELLOCYCLINGさんがやってるHELLOSCOOTERでレンタルできる超小型モビリティ「FOMM ONE」に乗ってきました。
ちなみにHELLOSCOOTERはその特性上免許証の審査が必要になります。
以前TOYOTA SHAREでC+pod借りたときは一瞬で審査が終了したのでそういうもんだと思っていて前日宇都宮のホテルで初めて登録したんですが、審査にかかる時間は3営業日を目安にと書いてありました。
ちなみに金曜の夜で明日は土曜日。時刻は21:50。あれ…これ審査通らないと企画倒れなのでは…?
…と不安になりながら寝ましたが1時間ちょっと後の夜の23時ごろに審査完了したらしく、翌朝起きたときには無事使える状態になっていました。助かった。
結果的には助かりましたが、使う予定のある方は事前に登録しておいたほうがいいかと思います。
タイムズカーシェアみたいに月額何円とかはかからず乗った分だけの請求なので早めに登録しておいても損することは基本的にないかと思います。
あ、HELLOCYCLING会員だと特別価格が適用されるので登録時に情報の入力を忘れずに。
HELLOCYCLINGと同じくどこでも返せるのが売りのHELLOSCOOTER。
なのですがこの通り現在展開しているのは東京と埼玉のみです。
何かの間違いで大阪でサービス開始とかなったら可及的速やかに東海道原付旅をするんですけどね。
自転車と比べて距離ガバ勢に乱用されるリスクが高いのもあってか全然展開されないですね…
そんなわけで前回の続き、日光からレンタル場所の大宮まで移動します。
日光から大宮の移動なのでJR直通特急があれば乗ったろと思っていたのですがいい時間になかったので。
この日は朝ご飯を食べていなかったので東武日光駅で買ったお弁当だけでは足りませんでした。
春日部駅名物の立ち食いラーメン、500円と思えないほどチャーシューが分厚くて大盤振舞なのがいいですね。美味しかったです。
そんなわけで
大宮駅から大宮工場沿いに鉄道博物館方面へ少し歩いた先、D51が保存されている場所に来ました。
ちょうどこの場所のすぐ向かいの駐車場に、お目当てのFOMM ONEが止まっています。
見ての通り、ENEOSのロゴが大きく描かれています。エネゴリ君が実証中であることを伝えてくれます。
後ろから見ると、バッテリー部分のボディが大きくくり抜かれているのが特徴的ですね。
予約操作はHELLOCYCLINGと同様にアプリから行うことが出来ます。
予約時間はHELLOCYCLINGでは30分に対し60分と長めに取られています。
赤と白が止まっていましたが、私が借りるのは白色のほう。
…と思っていたんですが予約時間60分を過ぎてしまい再度借り直し。キャンセル料がかからないのはHELLOCYCLINGと同じです。
その時に赤色のほうを予約してたみたいです。
スマートフォンで通信をし、FOMM ONEを解錠します。
ちなみにFOMM ONEは借り方や運転の始め方がアプリから確認できます。
ただ、画像ではなく短い動画3本立てとなっているんですよね…
解錠待機時に流すものと共通にしているためとは思いますが、動画しかないと通信容量を食うのを嫌がる方もいるんじゃないかなぁと思ったりします。
さて、上の画像ではハンドル周りの操作方法が示されていますがなかなか不思議なことを言っています。
そもそもハンドルの形が特徴的ですよね。
さて、いざ解錠。
助手席側のダッシュボード上の小物入れみたいなところにエンジンキーが入っているので取り出して起動します。
こちらが運転席。やっぱり正方形のハンドルが特徴的ですね。
カーナビはついていませんがスマホホルダーで代用するというのは超小型モビリティらしさを感じます。実際これで足る気がしますし。
エアコンやパワーウィンドウを装備するなど、超小型モビリティというより軽自動車を小さくした感じの車両なのかなと思います。
この車両、驚きなのが乗車定員でなんと4名。後部座席とかどう考えても狭いですし助手席を倒さないと乗り込めない構造ですが、それでも4名乗れるというのは驚異的です。
この自動車の最大の特徴はここではないでしょうか。足元にはブレーキのみでアクセルが存在しません。
…は?
さっき乗り方説明の画像でちらっと出てきましたが、長方形のハンドルの後ろにある羽みたいなやつが「アクセルスイッチ」です。
これを手前に押すことでアクセルとしているわけです。
片方だとECOモード、両方押すことでハイパワーモードと説明されていますが片方だけで十分な加速だと思いました。
さて、いざドライブ!
…と行きたいところなのですが、ステーションが設定されているのは大宮駅・さいたま新都心駅周辺のエリアで渋滞が激しいわけです。
最初に駐車場から出るときに大宮駅方面の出口から出たのが間違いだった気がします。
国道17号線方面への出口から出て駅前ロータリー方面を経由しないほうが比較的快適に乗車できる気がします。
さいたま新都心付近で乗り捨て利用をしようと思っていたのですが、HELLOSCOOTERのアプリの不都合なのか私のスマホがご機嫌斜めなのか返却予約ボタンを押すたびにアプリが落ちちゃうんですよね…
後ほど電話で聞いたところ、HELLOCYCLINGと同じく返却予約をしなくても空きがあれば返却は可能みたいです。
(画像では返却可能0台となっていますが、すぐ近くのステーションに空きがありました)
そんな気はしたものの確証が持てなかったので、さいたま新都心エリアをぐるっと回ってから元の大宮まで返しに行くことにしました。
返すといっても1駅間だけですし大した距離じゃないんですけどね。
渋滞で時間を食われたりして、あっという間に1時間が過ぎていました。
走行ルートはこんな感じ。県道35号線方面に出ると流れがよくなって快調に走行できたので楽しかったです。
混雑の激しい都市部なのでコンビニに止めて撮影、みたいなことが出来ず駐車場での画像がほとんどにはなってしまいましたが面白い車でした。
やはり魅力はアクセルスイッチ。二輪車のスロットルに慣れている人とかだとこっちのほうが扱いやすいとかいうこともあるかもなぁと思いました。
あと、物理的にアクセルとブレーキの距離が遠く操作方法も大きく異なるため「アクセルとブレーキの踏み間違い」という社会問題にも有効かもと思いました。
超小型モビリティに乗ってきて6車種目となりますが、FOMM ONEは結構クセの強いクルマで楽しかったです。
市販を考えて無難に落ち着いてきちゃう傾向を感じますが、こういうコンセプトカー寄りの奇抜な感じが面白いんですよね。
シルエットは以前乗ったトヨタC+podに近く、これからの超小型モビリティの形はこの形で落ち着いていくのかなぁという気がします。
ファミリーカーやトールワゴンみたいに容積目いっぱい使って、どのメーカーもシルエットはこれってなっちゃうの仕方ない気はするんですが面白さには欠けますよね。
FOMMは日本のベンチャー企業ですが、ライトはツリ目風でアジアを感じます。
恐らく、日本より先にタイで発売を開始したのでそっちでのウケを意識してのデザインなんだと思います。私はこういうライト形状好きですけど。
元々comsの開発に携わっていた人が独立起業したという経緯があるそうで、流れを考えるとポッと出のよくわからんメーカーという感じではないのは分かると思います。
この車の奇抜な売り文句のひとつが「非常時には浮く車」というもの。
あくまで緊急事態の備えであって水陸両用車ではないため水に浮いたあとは点検がいるみたいですが、かなりインパクトのあるポイントですよね。
「こんな機能要らないんじゃね…話題作りにはいいかもだけど…」とか思っていましたが、これには深い話がありました。
2011年3月11日、東日本大震災。
津波が猛威を振るい、車で高台に逃げる途中で津波にさらわれて亡くなる方も多く出ました。
そんな悲惨な状況を見て、水に浮く車があれば命を救うことが出来るのでは?と考えたのがこのFOMM ONEの浮く機能だったわけです。
そのため水陸両用車みたいに浮いた後に推進する機能はなく、沈むことなく命を守るための機能なんだそうです。
需要旺盛なアジア市場への売り込みというのもあるでしょうが、万が一の時に水に浮くというのは定期的にチャオプラヤ川が氾濫しているタイでも案外重宝される機能なのかもしれないですね。
FOMM ONE。なかなか凄いやつです。
現在試乗できるのは恐らくHELLOSCOOTERで借りられる埼玉エリア実証実験のみ。
アクセルスイッチによる運転操作は結構楽しいので是非一度乗ってみてほしいなぁと思いました。
HELLOSCOOTERアプリを使って超小型モビリティに乗ってみたわけですが、元々は何のためのアプリでしたっけ…?
というわけで次回に続く。
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