新川帆立の『倒産続きの彼女』を読んだ。
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倒産の危機にあるゴーラム商会で、内部通報窓口に、経理の近藤まりあという社員が勤務する会社はすべて倒産していて、彼女が倒産の現況ではないかという投書があり、顧問弁護士法人に調査依頼が来る。弁護士の美馬玉子は先輩の剣持麗子とともに調査をしていくのだが、ゴーラム商会の総務課長が死体で発見され、さらにゴーラム商会を担当している弁護士が何者かに襲われて・・・。近藤まりあの過去を調べると意外な事実が浮かび上がってくるのだが・・・。
ミステリアスな真相を知りたくて一気に読了、なかなかに楽しく読める作品だ。以下ネタバレなので未読の方は読まないように。
死体で発見されたゴーラム商会の総務課長は、恨みのある会社をつぶそうと近藤まりあを入社させ、ある組織のもとその会社を倒産に追い込んでいった。そのうち民事再生しそうになった会社の社長の殺人に見せようと自殺したというのが真相で、けっこう複雑だ。
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