塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

広告掲載の変化を感じて

2021-12-26 18:40:50 | 日記
 1990年代前半までのサッカー専門誌には、大抵全国のサッカー専門店の案内広告も掲載されていました。

サッカー専門雑誌よりも一枚上手だったのが、月間バスケットボールに広告を出すバッシュ専門店でした。

 ナイキのエアー・ジョーダン
 リーボックのシャック・アタック
 コンバースのエアロジャム
 
 など当時人気のバッシュは価格掲載だけでなく

 「価格は電話で問い合わせてください」
 「価格はASK]

 というように、ファンを電話誘導する仕組みになっており、電話した以上何か購入しなければ、という消費者が圧迫感を感じるような仕掛けでした。

 サッカー専門店は、そのような形にはしていませんでしたね。

 ただ、今では広告そのものを見かけませんが、それは電話応対よりもインターネットで店舗が自分で商品案内や入荷告知、予約情報などを発信できるようになったためです。

 それ以上に大きいのは

 「人気ブロガーの登場」
 「ユーチューブん動画撮影」

 というように、店舗が広告を打つことなく、ファンが

 「撮影と告知大丈夫ですか」

 と取材依頼してくるためですよね。

 専門サイト「コーヘイズ・ブログ」の最新記事も「ロンドンスポーツ上野駅前店のサッカースパイクフロア(3階)」という、店舗取材になっており、店舗とすればある意味経費無料で紹介されるわけですから、雑誌を頼る理由がありません。

 これらも時代の趨勢ですよね。

 昔はトレーディング・カード、ワールドカップのビデオ販売、レプリカジャージ告知など、店舗広告を見ることも楽しみでした。

 ワールド・スポーツプラザ
 フット・サークル
 スクデット

 など、今は店舗をたたんだ店も懐かしく感じます。
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選手が自ら情報発信できる現在

2021-12-26 17:39:02 | 日記
 ポール・ポグバがナイキからアディダスに移籍して数年が経過します。

 この契約変更はレオ・メッシも同様ですが、むしろポグバの方が自身からの発信が多いように感じます。

 以前彼が「やあ、アディダス・ファミリーのみんな」とソーシャル・メディア訴えかけると、ワールド・サッカーダイジェストに記事を寄稿するオリバー・ケイが

 「彼が言うべきことはアディダス・ファミリーではないよ」
 「それを言うならば、こんにちはユナイテッド・ファミリーの皆さんだろう」

 と指摘したことがあったと思います。

 マンチェスター・ユナイテッドもアディダス
 ポール・ポグバもアディダス

 という点で、彼はそこまで深く思想することなくメッセージを思いついたのでしょう。

 ただ、スポンサーよりも在籍するクラブへの敬意が駆けていたと、オリバー・ケイには感じられたのでしょう。

 エマニュエル・トッドは著作の中で「ミスター・トランプは歴史に残り大統領」と述べています。

 彼は池上彰の見解では会社経営(4社倒産させた過去を持つそうですよ)よりも、「投資」の方に関心を持ち、そのためには政治の世界でもはったりが人母との関心を惹くと感じていると示しています。

 トランプ自身も

 「ニューヨーク・タイムズに広告を出そうとすると、費用はバカにならない」
 「だが私が自分でツイートすると、それだけで話題になる」

 と認めています。

 ポグバにこのような政治的思惑や炎上でユナイテッドを批判しようなど、よからぬ考えはないと思います。

 ただ、選手が自分で情報発信する中で、クラブが代理で謝罪するような出来事を犯してはならないと考えるのですね。

 誰だも、他人様の事で謝罪することは嫌なものですよ。
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サッカーに見られる国名、戦争、歴史のはざま

2021-12-26 17:17:50 | 日記
 Jリーグはある意味で「歴史の商人」になりましたね。

 1993年、浦和レッドダイヤモンズに移籍したミハエル・ルンメニゲ。

 カールハインツ・ルンメニゲの弟さん、とみられることは不本意だったでしょうが、同時期に移籍してきたウーベ・ラーンもそうですが、彼らは「西」ドイツ」代表選手でした。
 
 一方で2017年、ヴィッセル神戸と契約したのがルーカス・ポドルスキ。

 彼は「ドイツ」代表線であり、同時にナチスの影響を大きく受けたポーランドにルーツを持ちます。

 既に国名が過去の国
 戦争の影響が今なお色濃い国

 サッカー選手は移籍の連続ですが、だからこそその中に「日本とJリーグ」が混ざることは、大きく意味がありますよね。

 それはドラガン・ストイコビッチとミリノビッチも同様です。

 ピクシーは西ドイツ同様に現在は解体され、存在しない「ユーゴスラビア代表選手」として、1998年ワールドカップと2000年欧州選手権を戦います。

 「スタンドにナゴヤのシャツを着用したファンを見たときは、本当に嬉しかったよ」

 と、98年ワールドカップを回顧したストイコビッチ。

 ビル・クリントンによる空爆の視差
 ユーゴスラビアは悪者という世界各国の意識

 の視線の中で、名古屋グランパスエイトとJリーグのファンは常にストイコビッチを慕い続けました。

 彼が指揮官として2008年復帰したことは、ある意味で当然でしょうね。

 2002年、スロベニア代表としてワールドカップに参戦したジェフユナイテッド市原(当時のクラブ名)のミリノビッチ。

 彼がスロベニア代表として招集されたのは、1990年の段階でスロベニアがいち早く、それもクロアチアとの戦闘に見られる暴力的な形ではなく、ユーゴスラビアから離れたためですた。

 もしユーゴスラビアが存在していれば、彼はスロベニア代表にはなっれませんでした。

 サッカーはこのように、時代の証拠としても通用しますね。
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サッカーで見られる出世魚

2021-12-26 17:08:52 | 日記
 厳冬の今、福井県の越前ガニを食べたいという方は多いと思います。

 一方で魚では富山県の氷見市で水揚げされる「ブリ」を好む方も多いでしょうが、ブリは俗にいう「出世魚」の代名詞であり、最終的には「オオブリ」と呼ばれるそうですよ。

 森保一日本代表監督も、マツダとサンフレッチェ広島で目立つことがなくとも賢明に、そして懸命にプレイしたことで日本代表の招集を受けました。

 ハンス・オフト日本代表監督から見れば妥当な選出でしたが、ファンとマスメディアからは疑問符の付く選出という点は、当の本人が一番理解しており、疑問に思われても致し方ないと考えていたようです。

 イングランド代表ですとジェイミー・ヴァーディーが相当しますね。

 2016年レスター・シティで優勝
 イングランド代表に選出される
 同僚のダニー・ドリンクウオーター、エヌゴロ・カンテがチェルシーに移籍するも、ヴァーディはレスターに残留し、現在にいたる

 既に彼はかつて在籍したギャリー・リネカーを超える存在でしょうし、まさに「出世魚」のように大きく変貌した選手ではないでしょうか。

 イタリア代表代表ならば、そのチェルシーでプレイするジョルジーニョがそうでしょうか。

 彼はブラジルからの帰化選手であり、まずはエラス・ヴェローナでプレイします。

 その後、愛弟子であるヴァルディフィオーリ移籍後の後任を探すマウリツイオ・サッリとナポリの目に留まり、移籍しサッリがチェルシーの指揮官に就任すると、ジョルジーニョも紆余曲折ありながらあとを追いかけました。

 (ジョルジーニョは本来、チェルシーではなくマンチェスター・シティへ移籍の予定でしたが、チェルシーがある意味かっさらった形でした。)

 そして2019年のUEFAヨーロッパ・リーグ優勝をもたらし、その後のクラブと代表での活躍はご存じの通りです。

 誰もが出世魚になれるわけではない、だかここそ味わい自分もそうなりたいと感じるのでしょうか。
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他者からの温かい励まし

2021-12-25 21:23:01 | 日記
 僕は毎日勤務中「今日もうまくいかないな」と何度かつぶやきます。

 自分で自分を奮い立たせることには限度があり、励ましの声が両親(血縁だから)教師(金貰っているから)では、奮い立たないと思う方多いのではないでしょうか。

 つまり、同僚でも良いので「赤の他人様」から

 「以前より上達しましたね」
 「今日も助かりましたよ」

 という声が、励み、やる気につながると思うのです。

 サッカー選手ならば、ビジターの試合でありながら相手クラブのファンから拍手される、サンティアゴ・ベルナベウで拍手されたロナウジーニョのように、ならば、本当に千川が沸くと感じますね。

 「逃げるは恥だが役には立つ」

 があれほど人気だったのも、「励ますことが人を成長させること」が如実に表現されていたためではないでしょうか。

 森山みくりは多くの場合

 「私はヒラマサさんが好きです」 
 「距離と縮めることができてうれしいです」

 と、交際経験に乏しい津崎ヒラマサを常に励まします。

 その出来事が回数として積み重なっていくと、僕には良き相談相手がいると思うのでしょうね。

 香川真司がPAOKサロニカを退団しますが、彼が老け込んだ、だからギリシャでもスペインでもいまいちなんだとは僕は全く思いません。

 今香川真司にとって一番大切なことは

 1・セレッソ大阪時代のレヴィー・クルピ
 2.ボルシア・ドルトムント時代のユルゲン・クロップ

 のように、「シンジ。今日の君は最高だったよ、サッカーを楽しんでいたね」と声をかけてくれる指揮官に再度、出会う事だと思いますよ。

 それはリバプールの地ではないのですが、香川にはまだまだ時間が残されていると僕は考えています。

 そして僕も感じるのです。

 「だれか僕にも、よくやっているよと声をかけてくれないかなあ」
 「だれか僕にも、あなたに出会えてうれしいと言ってくれないかなあ」
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