メメント・モリ。
現在、ネットという大海原の中のこの小さなほとりには、とおりすがりを含め一日100-200人近い方々が来てくれている(らしい)。筆不精なため、これが近況報告も兼ねている。
今、これを見ているあなたと同じように、これを見てくれていた友人がいた。
彼は、いなくなった。
*******************
ある日の仕事の休憩中、メールチェックをしていたら、珍しい時間に友人から、メールが来た。
一文目からして、いつもの感じと違う。
新たな、いたずらメール(成り済まし?)かと、思った。
とりあえず、文面をざっと眺めた。
性質(たち)の悪い冗談かと、思った。
お母さんを巻き込んで、こんなブラックなジョークをしたのかと。
おいおい、と文句でも返信しようと思い、
ちょっとしてから、また文面を見た。
…ん? あいつ、今、静岡じゃなかったっけ?
…いや、実家が〇沢と言っていた。
ご実家の住所も電話番号も、載っていた。
嘘、じゃなかった。
(今からでも、いい。
「実は、嘘でした。ちょっと遅いエイプリルフールでした」と言ったら、正直、怒るが、・・・赦すよ)
衝撃を受けた。(自分に関しては、いつそうなってもいいように準備している面もあるけれど)
…おい、早過ぎるよ。
まだ、三十にもなっていなかったのに。
…あのさ、オレ、この前、「検査入院のときから、告知のときも、ず~~~~~~~~っと見てきた、若い方(といっても自分より年上の、病棟で良く担当した患者さん)」が亡くなって、凹んだところなんだぞ。
「お誕生日、おめでとう」と、彼に言っていなくて、次、お見舞いに行った時に言おう…と思っていたら、…夜勤終えた次の日には亡くなっていたことを知った、ということが、あったばかりなのにさ。
トライアスロンやったり、
東海道53次全部、チャリで走ったりした奴が。
ここに「体力ね~。新潟の海、見れんかった」とぼそっと書けば、
「新幹線2時間がきついと、ほざいている奴はこちらですか」と言いつつ、ちょうど行こうと思っていたから、と、18切符で行ったという新潟の海を、写メで送ってくれた。
近所の箱根山に登ったと書けば、「これがホントの箱根の峠だ」と送って寄越す。そんな奇特な奴が。
6月、東京にマラソンの大会か何かで来たとき、ウ゛ァイオリンの発表会に来てくれたのが、顔を見た最後だった。
「下手なのを聴いたら、あとで聴いたときに『あの時よりうまくなったね』と言ってもらえるじゃん」
と、(皆に)笑いながら、言っておいたのに。
あいつは、私の友人たちの中でも、一位二位を争うくらい、筆まめな奴だった。
旅先から、必ず皆に絵葉書を寄越していた。
だが、ここ一、二ヶ月、音沙汰がないので
「彼女でも出来て、付き合い悪くなったのかな」と思っていたら。
今度は、私も絵葉書など旅先から送ろう、と思っていたら。
たしかに、いつ、どうなるか、人にはわからない。
昔の人も「メメント・モリ(死を想え)」といい、
今の人も、「時間が有限だと意識しないと、人生を無駄にする」という。
…だから、残っている友人には
「65(定年)過ぎても、お茶飲もうな」(=元気でいてくれ)
と思う。
…そして、出来れば、また天国で会いたい。
現在、ネットという大海原の中のこの小さなほとりには、とおりすがりを含め一日100-200人近い方々が来てくれている(らしい)。筆不精なため、これが近況報告も兼ねている。
今、これを見ているあなたと同じように、これを見てくれていた友人がいた。
彼は、いなくなった。
*******************
ある日の仕事の休憩中、メールチェックをしていたら、珍しい時間に友人から、メールが来た。
一文目からして、いつもの感じと違う。
新たな、いたずらメール(成り済まし?)かと、思った。
とりあえず、文面をざっと眺めた。
性質(たち)の悪い冗談かと、思った。
お母さんを巻き込んで、こんなブラックなジョークをしたのかと。
おいおい、と文句でも返信しようと思い、
ちょっとしてから、また文面を見た。
…ん? あいつ、今、静岡じゃなかったっけ?
…いや、実家が〇沢と言っていた。
ご実家の住所も電話番号も、載っていた。
嘘、じゃなかった。
(今からでも、いい。
「実は、嘘でした。ちょっと遅いエイプリルフールでした」と言ったら、正直、怒るが、・・・赦すよ)
衝撃を受けた。(自分に関しては、いつそうなってもいいように準備している面もあるけれど)
…おい、早過ぎるよ。
まだ、三十にもなっていなかったのに。
…あのさ、オレ、この前、「検査入院のときから、告知のときも、ず~~~~~~~~っと見てきた、若い方(といっても自分より年上の、病棟で良く担当した患者さん)」が亡くなって、凹んだところなんだぞ。
「お誕生日、おめでとう」と、彼に言っていなくて、次、お見舞いに行った時に言おう…と思っていたら、…夜勤終えた次の日には亡くなっていたことを知った、ということが、あったばかりなのにさ。
トライアスロンやったり、
東海道53次全部、チャリで走ったりした奴が。
ここに「体力ね~。新潟の海、見れんかった」とぼそっと書けば、
「新幹線2時間がきついと、ほざいている奴はこちらですか」と言いつつ、ちょうど行こうと思っていたから、と、18切符で行ったという新潟の海を、写メで送ってくれた。
近所の箱根山に登ったと書けば、「これがホントの箱根の峠だ」と送って寄越す。そんな奇特な奴が。
6月、東京にマラソンの大会か何かで来たとき、ウ゛ァイオリンの発表会に来てくれたのが、顔を見た最後だった。
「下手なのを聴いたら、あとで聴いたときに『あの時よりうまくなったね』と言ってもらえるじゃん」
と、(皆に)笑いながら、言っておいたのに。
あいつは、私の友人たちの中でも、一位二位を争うくらい、筆まめな奴だった。
旅先から、必ず皆に絵葉書を寄越していた。
だが、ここ一、二ヶ月、音沙汰がないので
「彼女でも出来て、付き合い悪くなったのかな」と思っていたら。
今度は、私も絵葉書など旅先から送ろう、と思っていたら。
たしかに、いつ、どうなるか、人にはわからない。
昔の人も「メメント・モリ(死を想え)」といい、
今の人も、「時間が有限だと意識しないと、人生を無駄にする」という。
…だから、残っている友人には
「65(定年)過ぎても、お茶飲もうな」(=元気でいてくれ)
と思う。
…そして、出来れば、また天国で会いたい。