今年の年賀状は、通信面というのですか、みなさんに読んでいただく面を3種類用意しました。
一つは、小生用で、もう一つがかみさん用、そして、3種類目が家族や親しい方々に差し上げるものです。
写真として、3種類とも「とっておき南イタリア・シチリア島の旅」で撮影したものを使いました。
小生用は、アグリジェントの「エルコーレ神殿」、かみさん用は、「アルベロベッロ」、家族など用が、カプリ島の「青の洞窟付近」でしたが、これらの写真のうち、アグリジェントについて、いくつかお便りをいただきました。
また、いつも通っている歯医者さんにも年賀状の返書を差し上げたのですが、これ(アグリジェントの写真)を見ていただいて「あの写真は何処か?」といった話がありました。
このブログでも紹介したことがあるのですが、アグリジェントは、イタリアのシチリア島にある町です。
パンフレットなどではアグリジェントのことを「海の見える丘に建つ夢のような古代神殿」などと表現していますが、アグリジェントは、紀元前6世紀頃この地に入植してきたギリシャ人によって開拓された町だそうです。そうすると、アグリジェントに現在、住んでいる人々はギリシャ人ということになりますか?(そんなことはないと思います。)
それはともかく、ギリシャ神殿は、当然、ギリシャにあると信じていた小生には、イタリアにギリシャの象徴があることに大きな違和感を覚えたものです。でも、地政学的には頷ける話でした。ギリシャ人ばかりではなく、色々な民族がここを支配しては去るという栄枯盛衰を繰り返したのでしょうね。
ところで、アグリジェントは、神殿の谷がある考古学エリアと、鉄道駅のある市街地のエリアとがありますが、私たちは、市街地エリアには行きませんでした。
小生などは、縦長の神殿の谷から見える市街地を「あの市街地は何だろう?」という感じで眺めていたものです。
話を年賀状の写真に戻していただきたいと思います。
紀元前の様子を伝えるのが、神殿の谷と呼ばれるギリシャ神殿の数々で、海に面した丘に9つの神殿と10の神殿跡などがありますが、皆さんから反響があった神殿は、大きな柱だけが残っている「エルコーレ神殿」でした。
エルコーレ神殿は、この神殿の谷で最も古い神殿(紀元前520年)で、岩の上に建てられた8本の柱は、何とも言えない迫力がありました。
かみさんなどは、大きな柱に抱きついて頬ずりしていました(頬ずりはしていない!)が、黄色に近い茶色(土色)の柱が何とも言い難い歴史を表現しているようでした。
今日はイタリアのアグリジェントについてお伝えしました。