mugifumi日誌

海外旅行の体験のほか園芸、料理などの生活雑感を思いつくままに綴っています。

「医者いらず」の食物事典

2010年03月14日 | 本と雑誌

 昨日は「世界遺産一度は行きたい100選ヨーロッパ」という本の紹介をしましたが、今日は石原結實さんの「医者いらず」の食物事典についてお話ししたいと思います。

 石原さんは、長崎大学医学部卒業の医学博士で、日本テレビの「おもいっきりテレビ」にレギュラー出演しているそうですが、この本を読んでみますと、漢方薬の効能を重んじている先生のようです。

 小生は、風邪などをひきますと、隣町のお医者さんにお世話になっていますが、その先生も漢方薬を処方してくれます。

 この本を読んでいますと、昔からの民間療法という欄があり、そのことが漢方の良さを伝えたいのでは?と感じたのですが、「あとがき」を読んでみて「やはりそうか!」と思いました。

 

 あとがき

 「薬食同源」という言葉がありますが、「薬と食物はもともと同じもの」という意味です。

 肉食動物の犬や猫さえも、体調を崩すと路傍の草を食べて体調を整えようとしている光景を、時々見かけることがあります。

 われわれ人間も、洋の東西を問わず、現代のような化学薬品が作られる前は、身の回りにある草や野菜や果物、時には魚介などの小動物を食べることにより、病気や体調不良を改善してきたわけです。

 「食べ物」の中にある「薬効」を、長い間の経験と知恵により体得し、健康づくりに役立ててきた、ということになります。

 その後、西洋の科学は、「食べ物」から薬効成分のみを抽出することに成功し、やがてそれを科学的に合成して、薬を作るようになるわけですが、薬効成分からなる薬には、副作用も併存するという欠点があります。

 その点、自然の食べ物が持つ薬効成分には有害作用はありません。本書に記したショウガやニンジン、ニンニク、タマネギ・・・・・・などをはじめ、種々の「薬食」を日常の食生活に大いに用いられ、ますますの健康を得てほしいと思います。

 毎年30兆円以上の莫大な医療費が使われているにもかかわらず、病気や病人は増え続けています。われわれには、「自分の健康は自分で守る」という気概が必要なのではないでしょうか。

 なお、本書の・・・・・

 という文書ですが、皆さんはどう感じたでしょうか。

 ところで、その内容ですが、第1章「薬になる野菜(野菜類・イモ類・海草類・キノコ類)」から第2章「薬になる穀物(穀類・豆類・種実類)」、第3章「薬になる果物(果実類)」、第4章「薬になる魚介類」、第5章「薬になるその他の食材」と整理して、その章毎に品名でその薬効を記しています。

 ちなみに、小生が「これはすごい!」と思ったのは、野菜の「ショウガ」の薬効です。「稲作とともに渡来した万病の妙薬」と絶賛しています。

 特に、次の説明文を」見て皆さんはどう感じますか。

 【私たちが用いている医療用漢方薬も70%以上にショウガが用いられており、「ショウガなしには漢方は成り立たない」といわれるほどです。】

 すぐにでもショウガを食べたくなったでしょう?

 これでは何に効くか分からない?そうですね。次回にもう少し細かくレポートしたいと思います。