大阪の府立高で女子生徒が髪の黒染を強要されたという話が問題になっています。
生まれつき色素が少なく髪が茶色っぽくみえるのを、黒く染めるように強要されたということで、訴訟を起こしということです。
この件がツイッターでもだいぶ議論になっているようで、私もちょっと書きこんだりしてました。
ブログのほうでも、この問題について一言書いておきたいと思います。
多くの人がそうでしょうが、私も黒髪の強制には反対です。
生まれ持ったものを「周りと違うから」という理由で変えさせるのは、本人が望んでそうするのならまだいいでしょうが、そうでないなら差別的・侮辱的な扱いといわざるをえません。
ここで、例によって名曲を一曲。
ブルーハーツの「青空」です。
生まれたところや皮膚や目の色で、
いったいこの僕の何がわかるというのだろう?
生まれたところや、皮膚や目の色……そういった、生まれつきそうであることを問題にされるのは、おかしいだろうという話です。
髪の色もまたしかり。
生まれつき髪が茶色なのを否定するというのは、ある意味では遺伝子による差別であり、とうてい許されることじゃありません。
学校には学校の理屈もあるでしょう。
学校側の主張は、髪の色の差別といった問題とは別の点にあるのかもしれません。
ですが、それでもやっぱり、茶色い髪を黒く染めさせるということは、結果として差別を容認することになってしまうというその一点で、絶対に許されてはいけないと思います。
どんな理屈があったとしても、茶色い髪を黒く染めることで学校側にどんな利点があるとしても、生まれ持ったもので人を差別するということの負の側面とつりあうことはありえないでしょう。
賛成の人たちが主張するように、それをみて「じゃあ俺も染めよう」という生徒が出てくるかもしれません。保護者や近隣からクレームがくるかもしれません。
でも、もしそんなことがあったら、「いろんな問題はあるかもしれませんし、私たちの指導力は不足していたかもしれません。ですが、私たちは教育者として、生まれ持った髪の色を変えるよう生徒に強制することはできません」というのが、学校側のとるべき態度ではないでしょうか。