『ターミネーター:新起動/ジェニシス』という映画を観ました。
ターミネーターシリーズの5作目にあたる作品ですね。
1~4は全作観てるんですが、この作品に関しては、その存在すら知りませんでした。
それをアマゾンプライムで発見し、視聴した次第ですが……
しかし、だいぶグダグダになっきている感は否めないですね。
シリーズものが4作目を越えたあたりから陥りがちな、何かとっちらかってまとまりのない感じといいますか……
序盤の展開からして、それがもろに出ています。
いよいよ機械軍との最終決戦をむかえ、スカイネットの中枢を破壊したはいいものの、機械軍は最後の手段としてターミネーターを過去へ送り込む。カイル・リースがそれを追って過去へ……というところまでは、なるほどいよいよここまできたかと期待を持たせます。
しかし、いざ1984年に行ってみると、なぜだかターミネーターが2体現れて「?」となり、さらにT-1000まで登場して「!?」に。
シリーズの過去作が名作扱いされているということが、悪い形で呪縛になってしまっているように思えます。
T-1000だけでなく、サイバーダイン社やサムズアップなど、昔懐かしいあれこれが出てくるんですが、これも素直に「おお、あのシーンが!」と受け取ることができません。セルフパロディで過去の遺産を消費しているように見えてしまい……
そこへさらにタイムトリップの要素がからみ、タイムトリップあるあるみたいなことが出てきて、ぐだぐだ感は増幅し、もう収拾がつかない感じに。
最終的に、またしても“審判の日”自体を止めてしまうんですが、このキャッチボールな感じも、どうなんだろうなあと首を傾げしまいます。
この作品は、いったんこれまでの話をリセットして新たな物語がはじまる3部作のスタートという位置づけだったそうですが……しかし、ジョン・コナーが機械軍に勝利してカイル・リースを過去に送り込むという大枠自体が変更されているわけでもなく、リセットが中途半端なものになってしまったのではないかと思われます。結果、つじつまを合わせようとして合わない綻びが目につくようになってるんじゃないでしょうか。
まあ、後半になって話の着地点が見えてきてからは、それなりに楽しめましたが……しかしどこかで、それを面白いと認めたくない自分がいる。そんな作品でした。
“収拾がつかない感じ”というのは、やはり多くの人が持ったようで、この作品は興行成績もぱっとしなかったようですね。
先述したように、本作を皮切りに新たな3部作をスタートさせる計画があったそうですが、その一作目がこけたことで構想自体が立ち消えになったといいます。
ただし、ターミネーターの生みの親であるキャメロン監督が、新たなターミネーターシリーズを構想しているという話です。
自身が手がけた1、2の流れは残し、3以降のストーリーは別の時間軸上でのできごとか、もしくは“悪夢”だったということにするとか。
え? まさかの夢オチ……? と思わされますが、これも長く続いたシリーズゆえでしょう。
シリーズものが4とか5とかいうところまでくると、どうしても、そこまで積み上げてきた設定やストーリーに束縛されてしまうので、いったんリセットしないことには新しい展望を開けないわけです。バイオハザードも、ロメロのゾンビも、X-MENもそうでした。バイオハザードはシリーズ自体を終了させましたが、後の二つは、シリーズを存続させるために、やはり連続性を断ち切るという手段をとってます。そうしていったんフリーになったところから、また新たな名作を生み出しました。
ターミネーターの場合もリセットしようとしたわけですが、先述したように、それが中途半端だったことが「新起動」の失敗につながっているものと思われます。
キャメロン監督の新たなターミネーターは今夏公開されるということなので、ひとまず、大御所のお手並み拝見といきましょう。
ターミネーターシリーズの5作目にあたる作品ですね。
1~4は全作観てるんですが、この作品に関しては、その存在すら知りませんでした。
それをアマゾンプライムで発見し、視聴した次第ですが……
しかし、だいぶグダグダになっきている感は否めないですね。
シリーズものが4作目を越えたあたりから陥りがちな、何かとっちらかってまとまりのない感じといいますか……
序盤の展開からして、それがもろに出ています。
いよいよ機械軍との最終決戦をむかえ、スカイネットの中枢を破壊したはいいものの、機械軍は最後の手段としてターミネーターを過去へ送り込む。カイル・リースがそれを追って過去へ……というところまでは、なるほどいよいよここまできたかと期待を持たせます。
しかし、いざ1984年に行ってみると、なぜだかターミネーターが2体現れて「?」となり、さらにT-1000まで登場して「!?」に。
シリーズの過去作が名作扱いされているということが、悪い形で呪縛になってしまっているように思えます。
T-1000だけでなく、サイバーダイン社やサムズアップなど、昔懐かしいあれこれが出てくるんですが、これも素直に「おお、あのシーンが!」と受け取ることができません。セルフパロディで過去の遺産を消費しているように見えてしまい……
そこへさらにタイムトリップの要素がからみ、タイムトリップあるあるみたいなことが出てきて、ぐだぐだ感は増幅し、もう収拾がつかない感じに。
最終的に、またしても“審判の日”自体を止めてしまうんですが、このキャッチボールな感じも、どうなんだろうなあと首を傾げしまいます。
この作品は、いったんこれまでの話をリセットして新たな物語がはじまる3部作のスタートという位置づけだったそうですが……しかし、ジョン・コナーが機械軍に勝利してカイル・リースを過去に送り込むという大枠自体が変更されているわけでもなく、リセットが中途半端なものになってしまったのではないかと思われます。結果、つじつまを合わせようとして合わない綻びが目につくようになってるんじゃないでしょうか。
まあ、後半になって話の着地点が見えてきてからは、それなりに楽しめましたが……しかしどこかで、それを面白いと認めたくない自分がいる。そんな作品でした。
“収拾がつかない感じ”というのは、やはり多くの人が持ったようで、この作品は興行成績もぱっとしなかったようですね。
先述したように、本作を皮切りに新たな3部作をスタートさせる計画があったそうですが、その一作目がこけたことで構想自体が立ち消えになったといいます。
ただし、ターミネーターの生みの親であるキャメロン監督が、新たなターミネーターシリーズを構想しているという話です。
自身が手がけた1、2の流れは残し、3以降のストーリーは別の時間軸上でのできごとか、もしくは“悪夢”だったということにするとか。
え? まさかの夢オチ……? と思わされますが、これも長く続いたシリーズゆえでしょう。
シリーズものが4とか5とかいうところまでくると、どうしても、そこまで積み上げてきた設定やストーリーに束縛されてしまうので、いったんリセットしないことには新しい展望を開けないわけです。バイオハザードも、ロメロのゾンビも、X-MENもそうでした。バイオハザードはシリーズ自体を終了させましたが、後の二つは、シリーズを存続させるために、やはり連続性を断ち切るという手段をとってます。そうしていったんフリーになったところから、また新たな名作を生み出しました。
ターミネーターの場合もリセットしようとしたわけですが、先述したように、それが中途半端だったことが「新起動」の失敗につながっているものと思われます。
キャメロン監督の新たなターミネーターは今夏公開されるということなので、ひとまず、大御所のお手並み拝見といきましょう。