ロック探偵のMY GENERATION

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国民民主党・自由党合流へ

2019-04-27 18:14:51 | 時事
国民民主党と自由党という二つの政党が、合流することに合意しました。

党名は、国民民主党を維持し、自由党が解党して合流というかたち。これによって、衆院で40人、参院で24人という、そこそこの規模を持つ政党となる見込みです。
といっても、そもそも自由党はかなり小さい政党であったため、合流の規模は限定的。さらに、山本太郎さんは自由党を離党して「れいわ新撰組」を立ち上げる意向……というおまけもあります。

今回の合流は、どこかで見たような光景ではあります。

正直なところ、それが私のいうまっとうな多党制につながるとは思えません。

はっきりいってこれは、かつての民由合併をもっと小規模にしたような話でしょう。
旧民主党が少しずつ勢力を伸ばしていく過程で、小沢一郎さんのやっていた旧自由党と合併したということがありましたが、なんだかそれを繰り返しているようにみえます。
となると、その先に待っているのは、旧民主党と同じ運命ではないでしょうか。
民主党が、十数年かけて勢力を涵養し、政権交代を果たした後に待っていたのは、グダグダの政権運営と、その結果の政権喪失、そして、今に至る一強体制でした。

水を差すようですが、おそらく国民民主党も、現状では同じレールに乗っています。
このレールを進んでいけば、党勢拡大のために考え方に根本的な違いのある人たちを取り入れるよりほかなく、またぞろ分裂騒ぎ……ということになるのが目に見えてます。そうでなければ、選挙のたびに議席を減らしていき、ジリ貧でどこかの党に吸収……というパターンでしょう。以前も書きましたが、保守二大政党はできないのです。それは、小沢一郎という人がこれまでに歩んできた道を振り返ってみれば明らかでしょう。

ではどうすればいいのか。

やはり、リベラルを軸にして結集するしかありません。
リベラルを旗印にした政党、あるいは政党連合で対峙する……国民民主党では、その軸にはなれないと思われます。
参院選までも時間はあまり残されていませんが、野党各党には、ぜひともリベラル連合という方向性を示してもらいたいところです。