ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
『ホテル・カリフォルニアの殺人』(宝島社文庫)発売中です!

争いの河

2019-08-24 15:25:14 | 時事
GSOMIA破棄を受けて、日韓の確執がさらに深まっています。
現状はもはや、国交回復以後最悪といっていい状況ではないでしょうか。

いっぽうで、米中貿易摩擦も激化し、また米中ロの間ではINF全廃条約失効に伴い、核軍拡競争の兆しが見えるなど……まるでアマゾンの熱帯雨林火災のように、世界中に争いが広がっているようです。

ここで名曲を一曲。
タイマーズの「争いの河」です。


  大人たちが言い争ってる
  原発やコメや税金で争ってる
  大人たちが言い争ってる
  社会や文化、経済で争ってる
  その間に目的をもった奴がちゃくちゃくと準備をしてる

  政治家はただ選挙で争ってる
  宗教の奴らは神さまで争ってる
  科学者ときたら特許で争ってる
  企業はひたすら利益を争ってる
  その間に目的をもった奴がちゃくちゃくと準備をしてる

  芸術家が著作権で争ってる
  教育者は偏差値を争ってる
  芸能人は笑顔で争ってる
  スポーツマンは記録を争ってる
  その間に目的をもった奴がちゃくちゃくと準備をしてる

  男も女も朝から争ってる
  親子も他人も強大も争ってる
  人殺しもおまわりも争ってる  
  田舎も都会も海でも山でも空でも
  その間に目的をもった奴がちゃくちゃくと準備をしてる

  大人たちがまた争ってる
  未来や過去や現在を争ってる
  いい年こいてまた争ってる
  力で言葉で思想で争ってる
  その間に目的をもった奴がちゃくちゃくと準備をしてる



一応注釈をくわえておくと、タイマーズは忌野清志郎がやっていたバンドです。
この歌の歌詞を見ていると、やっぱり清志郎は見えている人だったんだなあとあらためて思います。

この歌の「ちゃくちゃく」という部分の後には、チャクチャク、チャクチャクというコーラスがついていて、曲の最後はその繰り返しで終わってるんですが……この歌を聴いていると、そのコーラスがなんだか不気味に響いてくるのです。

今回の日韓の件でいば、お互いの国のヘイトを煽ってほくそ笑んでいるものがいるんじゃないか――そういう冷静な視線を持つ必要があるんじゃないでしょうか。