今回も、ウクライナ侵攻に関してです。
先月末の話になりますが、公益社団法人「日本漫画家協会」が、今回のウクライナ侵攻に関して声明を出しました。
以下に、その全文を引用します。
私たち日本の漫画家は、ロシア連邦政府によります、ウクライナへの侵攻に大変心を痛め、速やかな武力行使の停止を願っております。
世界で広く愛されている日本の漫画の隆盛は、第二次世界大戦の終結による、自由に漫画の描ける時代の到来とともに始まりました。戦争のない、平和な歳月こそが、今日の漫画の隆盛の礎であります。
豊穣な日本の漫画の世界を拓かれた偉大な先人の多くは、苛烈な戦争の生存者であり、その創作の根底に「もう二度と戦争のない世界を子供たちに」という、渾身の祈りと慈愛を作品に込めました。
それらの宝物を渡された世代が、漫画の表現者として育ち、今、世界に拡がる日本発の漫画すべてに祈りと慈悲の遺伝子が受け継がれているといっても過言ではないでしょう。
ウクライナで、ロシアで、世界中で、日本の漫画が愛されていることは私たちにとって大きな喜びであり、その読者すべてもまた、平和の祈念の遺伝子の継承者なのです。
私たちが愛してやまぬ、創作という行為、それにより生み出される「繋がり」や「親和」とまったく相反する、破壊、殺戮、分断等を生じさせる武力行使の速やかな停止を私たち日本の漫画家は切に望みます。
世界で広く愛されている日本の漫画の隆盛は、第二次世界大戦の終結による、自由に漫画の描ける時代の到来とともに始まりました。戦争のない、平和な歳月こそが、今日の漫画の隆盛の礎であります。
豊穣な日本の漫画の世界を拓かれた偉大な先人の多くは、苛烈な戦争の生存者であり、その創作の根底に「もう二度と戦争のない世界を子供たちに」という、渾身の祈りと慈愛を作品に込めました。
それらの宝物を渡された世代が、漫画の表現者として育ち、今、世界に拡がる日本発の漫画すべてに祈りと慈悲の遺伝子が受け継がれているといっても過言ではないでしょう。
ウクライナで、ロシアで、世界中で、日本の漫画が愛されていることは私たちにとって大きな喜びであり、その読者すべてもまた、平和の祈念の遺伝子の継承者なのです。
私たちが愛してやまぬ、創作という行為、それにより生み出される「繋がり」や「親和」とまったく相反する、破壊、殺戮、分断等を生じさせる武力行使の速やかな停止を私たち日本の漫画家は切に望みます。
戦争のない、平和な歳月こそが、今日の漫画の隆盛の礎……まさに、そのとおりでしょう。こうして漫画の世界からも声があがっていることは、頼もしいかぎりです。
侵攻したロシアに対する批判の声は世界中で拡大し続け、制裁措置などもその苛烈さを増しています。
一部やりすぎではないかという批判もあるようですが……しかし、この件に関しては、ロシアが軍事行動を続けているかぎり、ありとあらゆる制裁を受けるのはもうやむをえないと私は思います。
言いたいことがあるなら、まず軍事行動をやめろ、話はそれからだ。軍事行動を続けているかぎり、ロシアの言い分には一切耳を貸さない――ということでいいんじゃないでしょうか。