今日から第二次岸田内閣が本格的に始動しました。
内閣改造の引き金になったのは、旧統一教会との関係。
旧統一協会と関係のあった閣僚を7人はずしたということなんですが……
しかし、ふたを開けてみれば新たな事案が次々と発覚。結局7人が旧統一教会と接点を持っていたということで変わらないという……
今回の一連の騒動については、宗教というものの難しさもあります。
信教の自由はもちろん保障されるべきでしょう。
しかし、同時に政教分離も徹底しなければいけません。
それは、宗教が政治に関わるとろくなことにならないという歴史上の経験から導き出されたルールなのです。
一部には、戦前の宗教弾圧の歴史を引き合いに出して、宗教団体を規制するのはよくないというような意見も聞かれます。
たしかにそれは一理あるでしょう。
しかし……戦前のことを教訓とするならば、むしろ話は逆じゃないかと私は思います。
戦前の日本は、カルト宗教的な団体が政治の世界に入り込んでくるのを放置していたために破滅への道を突き進んでいきました。その歴史に学ぶなら、カルト宗教が政治に影響力を持つような状況はなんとしてでも避けるべきということになるでしょう。
そもそも自民党の政治家と統一協会を結びつけたのは“反共”の旗印だったわけですが……戦前の日本を焼け野原に導いたのは、共産主義ではなくカルト思想のほうでした。
これがまさに、「宗教が政治に関わるとろくなことにならない」ということであり、それゆえに政教分離は厳守されなければならないのです。