ロシアによるウクライナ侵攻開始から半年が経ちました。
いよいよ消耗戦という様相になってきましたが……この頃は、ウクライナ側からの反攻の話がちらほら聞こえてくるようにもなりました。
欧米から供給された武器を使用できるようになったことが大きいでしょう。
単なる膠着状態ではなく、ウクライナ側から押し返す動きも相当強まっているようです。
この状況を受けてか、ロシア側はウクライナに対して和平交渉を打診してきているといいます。
しかし、ウクライナ側としては乗り気でないようで……ロシアが態勢を立て直すための時間稼ぎを目論んでいるにすぎないとして一蹴のかまえをみせています。
仮に和平交渉がはじまったとしても、そう簡単に話がまとまらないであろうこともたしかです。
ウクライナとしては、クリミア奪還までを目指しているということなので、そうなると和平交渉も簡単ではないということになるでしょう。
こうしてウクライナの反転攻勢というフェイズに入ってくると、戦闘をどこまで続けるべきかということがまた問題になってきます。
とにかく停戦を優先すべきではありますが……
しかしたしかに、ウクライナが主張するように、ロシアがそれを時間稼ぎに利用する危険は大きいといわざるをえません。そのあいだに態勢を立て直し、折り合いがつかなかったといって席を立ち、戦闘を再開……大いにありそうなことです。それができない状態を確保するかたちで交渉は行われるべきでしょう。
むこうから打診してきている以上、とりあえず交渉をしようといえばロシアがそこに乗ってくるのはたしかであり……問題はその先、「いったん停戦したあと侵攻再開が不可能な状況」をどう担保するか……国際社会は、そこに知恵をしぼるべきではないでしょうか。