アメリカで大統領の就任式が行われ、バイデン氏が正式に大統領に就任しました。
事前に懸念されていたような混乱は起こらなかったらしく、とりあえずは一安心です。
いっぽうで、“前大統領”ということになるトランプ氏は、この式典に出席せず……前大統領が欠席するのは、過去150年ほどの歴史で初のことだそうです。まあ、いかにもトランプさんらしいといったところでしょうか。
彼がホワイトハウスを去るに際して、シナトラの「マイウェイ」が流されたそうですが、これもどうかと思わされます。
「ゴーイング・マイウェイ」という言い方をもじって「強引にマイウェイ」というようなこともよくいわれますが、トランプさんの場合はあきらかに後者でしょう。
あまりの暴走に、最後はもう主要なSNSから軒並み追放されるという状態に陥ってもいました。
この点に関しては言論の自由という観点から問題視する声もあるようですが、私は妥当な措置だと思います。
差別や犯罪を教唆するような書き込みを放置していいのかという問題があって、そうした書き込みは多くのSNSで禁止されており、程度によってはアカウント停止などの措置がとられています。その基準に照らして、トランプさんの書き込みはとうてい許されない領域に踏み込んでいました。ヘイトスピーチが言論の自由で許されないのと同じことです。
……なんだか悪口ばかりの記事になってしまったので、最後はもうちょっと希望を持てる感じにしようということで、動画を引用しましょう。
大統領就任記念式で、ブルース・スプリングスティーンが歌を披露したということで、その動画です。
曲はずばり、Land of Hope and Dreams
“希望と夢の国”……そうであってほしいところです。