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『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』

2020-01-04 11:46:45 | 映画
 


映画スターウォーズのエピソード3『シスの復讐』を観ました。

なんで今さら、という話なんですが……

スターウォーズの最新作が公開されていて、昨年暮れの『アメトーク』で、スターウォーズ芸人をやっていたりして、これはちょっと復讐してから観に行った方がいいな、と。

私はこれまで、2、4、5、6を観ているという変則的な観方をしていたので、まだ観ていない1と3を、正月休みを利用して観たという次第です。

で、新三部作の最終作にあたる『シスの復讐』です。

スターウォーズシリーズの大ファンという人が、この作品を観て「もう二度とスターウォーズを観ない」といったという話を聞いたことがありますが……
たしかに、エピソード1~3だけを観れば、おそろしく後味の悪い物語です。
三部作の三作目ということでいろんなストーリーが絡んでいますが、そのことごとくが、考えうるかぎり最悪の結末を迎えるバッドエンドなのです。
その後の4~6があることが救いになるわけですが、それがなかったら実にひどいストーリーということになるでしょう。

ただ、共和制が解体されて帝国ができるという大枠については、4~6がある以上、観る側にも予測されていることです。

戦乱のなかで、共和制があっさりと崩壊していく。
パルパティーンが銀河帝国の成立を宣言したとき、ナブーのアミダラ女王は「自由は死んだ、万雷の拍手の中で……」とつぶやきます。

この筋立ては、当時のアメリカ社会を批判するもののようにも感じられました。たしか公開当時もそういう議論があったように記憶しています。
戦争を利用し、暗黒面の勢力が共和制を崩壊させ、帝国ができあがる……それは、イラク戦争にむかっていくアメリカの姿に重ねあわされているのではないか、と。

おりしも、イランをめぐる情勢が一気に緊迫の度を高めています。

イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を米軍が殺害したことで、米イラン間の戦争は、現実味を増してきました。

この2020年というタイミング――
弾劾に危機感を持ったトランプ大統領が、大統領選挙にむけ、戦争を“人気取り”に利用しているのではないかという指摘もあります。これは、かつてのブッシュJr.大統領もいわれていたことでした。
歴史は繰り返すのか。
この時期にスターウォーズを観て、そんなことを考えさせられました。




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