今回は映画記事です。
ちょっと前に、賢治忌ということで宮沢賢治についての記事を書きました。
そこでは「烏の北斗七星」という作品を取り上げましたが、宮沢賢治の小説における代表作といえば、やはり『銀河鉄道の夜』……というところから、『銀河鉄道999』です。
以下は、その予告映像。
銀河鉄道999
ストーリーは、原作の骨格を残しつつ、登場人物やエピソードを再構成したもの。
作品のテーマとしても、案外宮沢賢治の記事で書いたことに通ずる部分があるかもしれません。まあ、そのへんを詳しく書くとネタバレになってしまうのでやめておきますが……
このストーリー構成には、原作者である松本零士先生ご自身が携わっています。さらに、映画化にあたって市川崑監督(若いころにアニメ関係の仕事をしていた経験があるとか)が監修と、なかなか豪華な顔ぶれです。
本作には、ハーロックとエメラルダスも登場。
また、トチローも登場し、アルカディア号誕生の瞬間も描かれます。まあ、松本零士作品においてこれらの設定はかなり柔軟なので、あくまでもこの映画のなかでの話ということではありますが……
この劇場版999といえば、ゴダイゴによるテーマソングも有名です。
銀河鉄道999
ついでに、EXILEのカバーしたバージョンも。
EXILE / 銀河鉄道 999
以前書いたように、今年この作品を新たなリマスター版で上映するという企画があり、私は北九州までそれを観にいきました。
その際、上演終了後に観客から拍手が起こるというようなことがあり……やはり愛されている映画なんだなあと感じさせられました。
下は、劇場で入手したパンフレット。
これに載っている制作秘話で、ラストシーンのアフレコの際に鉄郎役の野沢雅子さんとメーテル役の池田昌子さんが感極まって泣き出してしまい、録音が中断されるというアクシデントがあったそうです。あの野沢雅子さんがそんなNGを出してしまう……それだけのインパクトが、この作品にあったということでしょう。
最後に……
銀河鉄道とコラボしたアルコール飲料シリーズです。
前に『さよならアンドロメダ』の記事を書いたときにも紹介しましたが、その後新たなバージョンが出ています。
車掌さんと、クレア。クレアは、原作では一エピソードに登場するだけのキャラですが、劇場版では重要な役割を果たします。
この流れで行くと、鉄郎とメーテルは満を持して最後に登場する感じでしょうか……