メンタリストDaiGoさんのYouTubeが炎上しています。
「自分にとって必要がない命はぼくにとって軽いので。ホームレスの命はどうでもいい。」
などなど……
各方面から批判の声があがっており、私のツイッターTL上も、その話題で持ちきりという様相でした。
しかし本人は、批判の声もどこ吹く風と、撤回や謝罪の意思はまったくないようです。
きれいごとと反対のことをいうのがかっこいいという露悪趣味。そして、それが喝采を浴びてしまうオンライン空間。それが収益にさえつながってしまうという構図……病んでいるというよりほかはないでしょう。
DaiGo氏は個人の感想を述べたに過ぎないといったような反論をしていますが、彼にそういう発言をさせたものというのが、まさに問題なわけです。
ここで名曲を一曲。
ホームレスの話題ということで、ポール・サイモンの
Homeless です。
Paul Simon - Homeless (from The Concert in Hyde Park)
英語の home
は、単に家屋というよりも、故郷とかそういう意味合いで使われる抽象名詞的な側面が強くあり、ここでいっている
homeless もそういう感じでしょう。
強い風が私の家を打ちこわし
多くの人が死んだ 今夜それはあなたかもしれない
と、ポール・サイモンは歌います。
この手の騒動が持ち上がるたびにいわれることですが、誰しも、いつなんどき保護を受ける立場になるかもわからないわけです。だから、保護を受けざるをえない立場にいる人を否定するべきではない……それはあくまでも“合理”的説明であって、“倫理”ではないわけですが、倫理を重んじない人には合理性で語りかけるしかないのかもしれません。まあ、DaiGo氏や彼を支持・擁護する人たちの場合は、いずれにせよ冷笑を返すだけのような気もしますが……
《追記》この問題、結局DaiGoさんは謝罪したということです。一応追記しておきます。