今日は、議会開設130周年にあたるのだそうです。
1890年のこの日に、第一回の帝国議会が開かれ、それから130年という記念すべき日。
国会でも、記念式典が行われたということです。
130年……ずいぶん長いものですが、ではそれだけの時間をかけて、この国の議会制民主主義は成熟したのか。
どうも、そうは思えません。
このブログでは何度も書いてきましたが、この国では議会政治がまともに機能しているとはいえません。今にはじまったことではなく、130年ずっとそうだったと私は思ってます。
超然主義の時代があり、翼賛体制の時代があり、「一か二分の一政党制」の時代があり……そしていまや、野党ほぼ不在の実質的一党独裁体制です。戦前の一時期、政党政治の時代と呼ばれた時期がちょっとだけありましたが、それも議会政治を定着・成熟させるに至る間もなく短期間で崩壊してしまいました。
結局、これまでの日本では、議会政治は形ばかりのものでしかなかったのです。
これはおそらくは明治になって政治システムを作ったときの建付けがまずかったためで、それが国民一般の政治に対する姿勢を歪めてしまった――と、このブログでは指摘してきました。
ここらでそろそろ、その長さにふさわしいだけの議会政治を確立する必要があるでしょう。
道のりは険しいですが……
これまた何度も書いてきたように、有権者の側の意識も大事です。選挙で議員が選ばれる以上、有権者の側にその意識がなければ、結局議会もうまくいかなくて当然です。
政権交代が起こりうる、まっとうな政党政治を確立する。手遅れになる前に……それが、130周年を迎えた本邦議会の悲しい現実でしょう。