過去記事です。
セックスピストルズについてか書いた記事……ですが、このところの過去記事でしょっちゅう出てきている、改ざん、偽装問題についての記事でもあります。
セックスピストルズについてか書いた記事……ですが、このところの過去記事でしょっちゅう出てきている、改ざん、偽装問題についての記事でもあります。
Sex Pistols, Liar今回は、音楽記事です。前回はグリーンデイを取り上げましたが、その流れで、パンク路線でいきましょう。うすぼんやりとした霧がかかったようなこの国にいま必要なのは、とりあえずぶっ壊す......
この頃まで英国は福祉に力を入れていた国家だったのが、経済の低迷、雇用問題により福祉の予算をどんどん削っていきました。パンクはそういった状況化で生まれた。若者はそういった時代の閉塞感に怒りを感じていたのでしょう。
今の日本、そういった動きが見えませんね。
英国はブレアが第三の道を示して、ある程度の経済の浮上が出来ましたが、日本は何故かそういった英国の例を無視し、ますます偏った方向へと舵を取っているように思えてなりません。
国民が怒りを向ける相手を間違っていることに気付けばいいのですが・・・。
たしかに、日本とイギリスの状況は似てるかもしれませんね。
正直なことをいうと、私は「第三の道」というあり方もあまり評価してはいないんですが……しかし、ある意味で「第三の道」が英国にもたらした負の側面みたいなものは日本にも起きているような気がします。
福祉国家なのか、新自由主義なのか、その中間って結局どういうことなのか……そういうところが、海外の文物をつまみ食いにするこの国の風土の中でごちゃ混ぜになり、ねじれねじれて奇怪なキメラが生み出されたように思えるんです。
この国ではやりの“自己責任”というワードは、そういうところとつながっているのかとも私は思ってます。
「国民が怒りを向ける相手を間違っている」というのは、まさにそのとおりだと思います。
ピストルズの記事の前で扱ったグリーンデイが Know Your Enemy という歌を歌ってますね。“お前の敵を知れ”……レイジ・アゲンスト・ザ・マシーンにも同じタイトルの曲がありました。
イギリスでは、労働者階級の怒りというのがパンクにむかっていったと思うんですが、日本ではそうならないですね。
この点についても以前このブログで書いたことがありますが、やっぱり日本は“世間”が強いんだと思います。
“世間”があまりに強大で、反逆したり変革を試みたりすると、必ず押しつぶされる。だから、世の中との軋轢を“内面の葛藤”という枠のなかに無理やり押し込んで“世間”と和解することを強いられる……だから、この国は自分で変わることができない。その構図が、この国の近現代史にいくつもの失敗を引き起こしてきた病巣だと私は考えています。