今日2月11日は、建国記念の日です。
その日付にあわせて、このブログでは社会問題的なテーマについて書いたりもしています。
たいていは、悪い話になってしまうことが多いわけですが……今年もそうです。現在、大きな社会問題といってまず思い浮かぶのは、なんといってもフジテレビ問題でしょう。
昨年末に中居さんの報道が出た時には、まさかこれほどの大騒動になるとは思いませんでしたが……今やフジテレビのみならず、テレビ業界、芸能界全体を揺るがす大事件になってしまいました。
このタイミングで同じような話が暴露されたりして、当事者がそれを事実と認めるようなケースもあり……そうなってくると、業界にそういった闇の慣行が存在したことはある程度否定できないことなんじゃないでしょうか。
一連の騒動を見ていると、ジャニーズ問題がどうしてもオーバーラップしてきます。
そこには、この国の病理が垣間見えるのではないでしょうか。
もちろん、権力をもっている存在がアンタッチャブルになって好き勝手なことをし始めるというのは、程度の差はあれ、どんな国のどんな業界にもあることでしょう。しかし、日本という国はその度合いがかなり高いのではないかという気もするのです。
その背景には、このブログでたびたび書いてきた“正義リテラシー”の欠如があるのではないかと私は思っています。普遍的な正義とローカルな正義が衝突したときに、しばしばローカルな正義のほうを優先させてしまうという……それがつまりは、組織を守るために不正を隠ぺいするという行動につながるわけです。
これもたびたび書いてきたことですが、そういったあり方が戦前の軍部を暴走させ無謀な戦争に突き進んでいった背景でもあると思われ……この国が克服しなければならない宿痾であると感じるのです。