手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

「この秋は 雨か風かは しらねども」 二宮尊徳

2005-09-10 20:08:40 | 随想
 夕方、ラジオを入れていたら、ふと、この歌が引用された。おお!っと思ったのは、今年、詩吟の私の会が、独立し、新しく加入させていただいた北海道詩吟連盟の「審査吟題集」のなかで、取り上げられていて、いい歌だと思っていたものだからなのです。
 二宮尊徳の名前と、銅像だけはよく知っているけれど、このような歌も作っていたことを知らなかったので、とても嬉しく思っていたのです。
 「この秋は雨か風かは知らねども今日の勤めに田草とるなり」、何時の時代でも、収穫の秋、風水害に農民は悩まされてきたのです。「今年も台風が来るのだろうか」しかし、それは、人間のはかり知るところではないのです。将に天に任せるしかない。そのように達観して、今の仕事に全力を尽くす、そんな尊徳の姿が、人間像が実によく出ている歌です。
 数日前、台風直撃を覚悟して、それが外れて私もうれしかったけれど、テレビで果樹園の方が、ビニールハウスのシートはずしをして台風に備えているところとか、台風の被害を免れて安堵されている姿を思い出し、この歌と重ね合わせていました。
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