手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

美瑛の丘

2006-07-12 19:56:07 | 随想
 
美瑛の丘が、一人の写真家の、丘の稜線に立つ一本の木の写真から一躍有名になった。改めてあの丘の畑を見てみると、確かにいい。

 私は、1951年に父が美瑛町字二股の小学校の校長になって転勤し、大学の3・4年をここで過ごした。二股は、美馬牛の駅から9k、あの丘を幾つも越えて行くのです。当時はバスなどありませんから、自転車が最高の乗り物で、それも途中登りきれず、押して歩くところもあったりするのです。勿論、冬は歩くしかないのです。

 そんな生活の中で、あの丘はなんとも迷惑だったのです。それがいまや観光スポットになつているのです。

 数年前、家内とドライブで、上富良野のラベンダー畑を見て、ついでに懐かしい二股を通ることにしました。二股は、あの丘の連なる中で盆地のように細長く平地のつながる土地なのです。上富良野との境界に展望台などもあるのですが、二股に入ると、その景観はなくなりました。

 二股の地に入って驚きました。かって私がヤマメ釣りを楽しんでいた川が、川でなくなっているのです。結構有った農家もあまり見当たらないのです。父の校長をしていた学校は、何か資料館のようなものになっていて、管理人がいるのかどうかすらわからない状態でした。学校の前にお店屋があったはずですが、跡形も無い。
でも道路だけは、アスファルトの舗装でした。

 思い出は、思い出として、遠くにおいて置けばよい。一度行って見たいと思い、行ったばかりに、もう二度と行く気の起らない古里になってしまいました。


 
コメント
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