手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

TPP 反対は農業  賛成の工業はなぜ声を上げない

2011-11-10 18:35:39 | 無題
今日野田首相が参加表明をすると思っていたら、明日に延ばした。

 JAを中心とした農業団体の反対だけがテレビをにぎわしている。各方面にわたるので簡単に賛否を表明できないことはわかる。しかし、とてもはっきりしていることがある、今でも中小の部品製造業の方は、存亡の危機にある。そこにTPPに参加した韓国を始めアジアの諸国ら安い部品が入るようになったら、日本の自動車を中心とする工業関係はどうなるのだろう。TPP参加の新興国に工場を移転するしかないかもしれない。そんなことになったら日本の経済力は衰退の一途をたどるでしょう。中小企業が製品の値段をたたかれて、それでなくても苦しんでいるのに、韓国などから安い部品が輸入されるようになれば壊滅するか、完全に工場を韓国にでも移転しなければなせないでしょう。自動車工場だって、TPPに参加している国に工場を持ってゆけば、安く作れ、しかも安く輸出できることになる。

 しかし、農業は国内で、新しい生産体制を確立する余地がある。原料までほとんど海外に頼っている工業は致命的のはずです。

 日本は困難に前向きに戦ってきた国です。農業団体はTPPに参加したらすぐ農業が壊滅するような宣伝をしている。日本の農業がもしそうなのだとすると、そんな脆弱な農業に育ててきた農業団体、特にJAの責任が大きいと思う。

 こんなことを言っていたのを聞いた、大規模農業にしたら、有機農業となり、飛行機で種まき、消毒をしている国にかなわないというのです。だが、今、中国からの野菜を安くても日本では売れていません。アメリカやオーストラリヤの米が安いといっても、それにどれだけの国民が飛びつくでしょう。私は国産のお米を買います。麦やビートの問題もありますが、栽培の再構築など、対応策はあるはずです。

 工業で中小企業も部品の輸入が安のなる。さらに製品の輸出も安くなれば、製造業の仕入れも安くなり、現状を盛り返す道が出てくるのじゃないでしょうか。そうなれば就職率も上がってくる。そんな循環を作り上げる大きなチャンスが来ていると私は思う。

 痛みの伴わない改革は無い。世界の動向に鋭い目を向ける必要がある。

 戦争の歴史の中でも、日本は常に遅れていた。世界をリードする政治決断が無ければならない。日本では素晴らしい製品の開発がなされている。それを世界戦略としてもっともっと進出させる日本の政治的手腕がほしい。

 大阪の問題でも、橋本さんは、大阪を潰しただろうか。確かな目で未来を見据えていたと思う。独立行政法人の改革も、橋本さんのような強い指導力が無ければ出来ない。今回のTPP野田首相の決断を期待したい。

 各政党に言いたい。党利党略に明け暮れて、世界を見る目を失ってほしくない。たとばもっと、TPPのメリットを声高に叫ぶ人がいてもいいと思うのだが。
コメント (1)
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