野田総理への問責決議 自民党決してこれが手柄にならないと思う

　三党合意、よくやったと思っていた。だが、これであの三党合意も、日本の未来に責任を持っての行動ではなく、単に民主党内閣を解散させるための方便としてしか考えていなかったことが明白になった。他の党も同じかもしれないけれど、次期政権与党の中心に立つつもりの自民党がこんな性根のないことをやっていて、それで国民の支持を得たと思うのは過ちだ。

　選挙が遅れるほど民主に有利になるとでも考えているのだろうか。一票の格差是正にもそっぽを向き、自分たちが討議に参加しないで、欠席して、民主党単独で決議したのはけしからんはないだろう。その重要法案が野ざらしになる。

　選挙があると、自民がひょっとすると多数になるかもしれないけれど、単独過半は取れないでしょう。とすれば連立を組むしかない。これで三党連立はありえなくなったと思う。またひょっとするとねじれ国会が再現されるかもしれない。今決めておかなくて臍を噛む事態が起きなければよいが。

　重要案件の野ざらし状態では、野田首相も解散するにもしようがないだろう。

　こんな混迷が深まれば深まるほど、維新の会に対する期待が大きくなるだけだ。赤字国債発行法案が決まらなければ、補正予算も組めず、財政の行きづまりさえ起こりかねない。この責任を政府に問うことができるだろうか、政権争いで国民生活に目も向けない政党が、何を言っても心あるものは聞く耳を持たないだろう。