いじめ・・・・悲惨な結果が相次いでいる

　「いじめ」られ、殺されたり、自殺に追い込まれたりしている事件の報道が頻繁だ。どこの学校も神経を擦切らしているのでしょうが、そんな先生方の目の外で依然として、陰湿ないじめが続いてるようだ。

　私たちの育った学校時代にもいじめのようなものがあったと思う。しかし、それは一過性のもので深刻なものにはならなかったように思う。その背景に子供の数があったと思う。友達を作ることにまり困らない状況があった。今は友達付き合いもむつかしくなっているようだ。学校生活で友達ができないということは寂しくつらいことだと思う。そして一度友達になったらなかなかほかの友達を見つけることがむつかしかったり、いじめの仲間にはまっていたら、ほかの友達を作ることも、妨げられむつかしくなるのだと思う。私たちの時代にもガキ大将とか、番長とか言われるようなものもいた。しかし、そういう硬派的な者は結構弱いものを助けるような気骨をもっていた。今は弱いものを配下として、服従させ、いじめることに快感を感じているようだ。そして抜けようとすればなおさらひどい仕打ちを繰り返しているみたいだ。

　話を聞いて、よくそこまでやれるものだとあきれるのだけれど、そのいじめているものには、いじめているという感覚がなく、一つの遊びになっているのでしょう。　多分周囲で気が付いているものもたくさんいると思うけれど、変にかかわると自分までまき添えになる可能性があるから、さわらぬものにたたりなしといった生き方をしているのだと思う。

　やはり、中学生に多いように感じるけれど、その不良仲間から離れたいと思ったとき、それを助けるのは今は先生しかいないかもしれない。先生と家庭が一体となってその子供を守り切るしかないのだと思うけれど、子供の出す信号をどこでとらえるかがむつかしいのだ。今回の中学二年生の先生との交換日記、あれを見過ごすとなると、他で助けを求めているのを、見つけることが何ともむつかしいことなのだということになる。ひどい怪我とか、痣とかがあっても本人が隠したらそれ以上詮索しない家族だったり教師だったりする。信号を必ず出すと思う。その時の対処の仕方、真剣に考えてほしい。なかなか本人が本当のことをいわないケースも多い。だからといって、指導の免罪符にはならないと思う。一人の子供の人生がかかっている。その手助けは親であり先生だ。場合によってはさらに強力な関与も必要かもしれないのだ。

　いじめで子供が自殺したなんてこと、ない世の中にしたい。だけど起こるのだ。自殺をする人は、自殺の瞬間まで誰かが止めてくれないかと考えるものだという。

　気がかりなことがあったらまず耳を貸そう。研ぎ澄まされた耳を。