今月最後のセンターの詩吟。今日も20名。今月は3回とも20名オーバーでした。人数が多くなると話す時間が制限されるのがつらい。
今日は佐々木岳甫作「石狩川」と「大雪山」の二題をやりました。
「長江嶽(やま)を截(た)って・・・・」で始まる。あの層雲峡の大函、小函の双崖が彷彿としてくる。「激となり潭となって・・・」では神居古潭の姿が浮かんでくる「清濁併せ呑む三百里」は、素晴らしい。大雪山を源流として上川盆地を貫き、神居古潭で盆地の壁を打ち破り空知・石狩と流れ下る間に多くの川を飲み込んで流れ下る。最近は清濁の感じが薄れているけれど、かつて炭鉱の隆盛期には、炭鉱の粉じんで真っ黒になった川をいくつも飲み込んできていた。旭川ではパルプ工場の廃液をも飲み込んでいた。北海道の長い歴史を映して、悠々と何事もなかったように流れ下る石狩川を「時時浼(ながれ)に泛べて水悠悠」と締めるのです。
素晴らしい詩です。このような詩は覚えようとしなくてもすぐ頭に入ってくる。
「大雪山」は、大雪山の雄姿を読んだのではなく、大雪山のちょっとした紹介程度で、感動には少し遠いところがある。みんなに大雪山に登ったことのある人と質問したら半分以上の人が手を挙げた。縦走したかどうかはわからないけれど、勇駒別からゴンドラで旭岳のところまでならだれでも行ける。それでも大雪に登ったといえるかも知れない。佐々木岳甫の北海道を詠んだ詩には素晴らしいものが沢山ある。この後も少し続けていくつか取り上げてみます。
今日は佐々木岳甫作「石狩川」と「大雪山」の二題をやりました。
「長江嶽(やま)を截(た)って・・・・」で始まる。あの層雲峡の大函、小函の双崖が彷彿としてくる。「激となり潭となって・・・」では神居古潭の姿が浮かんでくる「清濁併せ呑む三百里」は、素晴らしい。大雪山を源流として上川盆地を貫き、神居古潭で盆地の壁を打ち破り空知・石狩と流れ下る間に多くの川を飲み込んで流れ下る。最近は清濁の感じが薄れているけれど、かつて炭鉱の隆盛期には、炭鉱の粉じんで真っ黒になった川をいくつも飲み込んできていた。旭川ではパルプ工場の廃液をも飲み込んでいた。北海道の長い歴史を映して、悠々と何事もなかったように流れ下る石狩川を「時時浼(ながれ)に泛べて水悠悠」と締めるのです。
素晴らしい詩です。このような詩は覚えようとしなくてもすぐ頭に入ってくる。
「大雪山」は、大雪山の雄姿を読んだのではなく、大雪山のちょっとした紹介程度で、感動には少し遠いところがある。みんなに大雪山に登ったことのある人と質問したら半分以上の人が手を挙げた。縦走したかどうかはわからないけれど、勇駒別からゴンドラで旭岳のところまでならだれでも行ける。それでも大雪に登ったといえるかも知れない。佐々木岳甫の北海道を詠んだ詩には素晴らしいものが沢山ある。この後も少し続けていくつか取り上げてみます。