手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

健幸クラブ 詩吟

2015-11-11 18:56:33 | 詩吟関係
  今日はKさんが欠席で5名でした。久しぶりに最初「雨にも負けず」を一緒に二回 合吟をしてから始めました。初めに先週やった「灌山の小陰に題す」をやりました。最初必ず一人づづ素読をしてもらいます。とても上手になっていて聞いているのが楽しみなくらいです。素読の終わったとこでこんな質問をしてみました。

 「四行の中どの行の表現が好きですか」という質問です。すると女性3名はそろって結句の「明月清風銭を用いす゜」だといいました。男性は一人が承句「深林住すること久しく遂に年を忘る」一人は転句「山中道うこと莫れ供給無しと」という結果となりました。意味から考えるか格調から考えるか取り方は色々であってよいのです。私は結句のリズム感に格調を感じます。

 終わって次に今日新しく持って行った「山間の秋夜 真 山民」をやりました。この詩の結句「絡緯数声山月寒し」も素敵です。

 休憩の後各自一吟、それぞれ選んで吟じてもらい、最後私の稽古を聞いてくださいといって、15日にやることになっている「舟由良港に到る」と「中秋の月」を聞いてもらって終わりました。

 昨日の福祉センター、今日の健幸くらぶ、どちらも審査にかかわらない本当に楽しみで来ている方です。でもの人たちの吟に対する対し方はとてもうれしい。資格を取らす楽しみのようなことはないのだけれど、詩吟に対する情熱のようなものが素直に感じられて教えることが楽しい。

 稽古事は競うことが上達の要件みたいに考えられるけれど、高齢になって吟力を人と競う為に努力することもないでしょう。老後の趣味として純粋に詩吟を楽しむことは素晴らしいことで、楽しくやれるような教え方を工夫することも指導者としては大切だ。

 楽しくというのは面白おかしくではない。知的な面白さを感じさせることが必要だということなのです。そのためには教材の選択の仕方、内容の説明から漢詩についての指導、関連した歴史の話などいろいろ、それも杓子定規でなく対象者の心に響くよう対応が必要なのだと考えています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする