国語辞典(旺文社)で詩吟を開いてみたら「漢詩に節をつけてうたうもの」と書かれている。これは説明が足りないと思う。
漢詩とだけ言えば、漢文で書かれた白文を意味する。私たちが詩吟で使っている漢詩は漢詩の訓読文を書き下したものなのだ。はじめは漢詩を訓読して吟じたのだと思うけれど、今は書き下し文が吟題になっている。更に言えば、詩吟は漢詩だけでなく和歌、俳句、現代詩も吟題になっているのだから、漢詩と限定することはできないはずだ。
また、「うたう」というのもニュウアンスが違うように思う。確かに吟は歌うという意味もあるけれど、吟声という言葉がある通り普通の歌曲と違うところがある。吟という言葉にある「うめく」が込められた歌なのでなければならないように思う。
そんなことから詩吟を改めて言えば、「漢詩の訓読文に独特の節調をつけて歌うことから発展し、その題材も漢詩を中心としながら、和歌、俳句、現代詩も含めた詩文に日本独特の節調をつけて吟じられる伝統芸能」ということになるのじゃないかと思う。
詩吟は学問ではなく芸能の歌曲に属する。日本独自の伝統芸能だという理解が必要に思う。
漢詩とだけ言えば、漢文で書かれた白文を意味する。私たちが詩吟で使っている漢詩は漢詩の訓読文を書き下したものなのだ。はじめは漢詩を訓読して吟じたのだと思うけれど、今は書き下し文が吟題になっている。更に言えば、詩吟は漢詩だけでなく和歌、俳句、現代詩も吟題になっているのだから、漢詩と限定することはできないはずだ。
また、「うたう」というのもニュウアンスが違うように思う。確かに吟は歌うという意味もあるけれど、吟声という言葉がある通り普通の歌曲と違うところがある。吟という言葉にある「うめく」が込められた歌なのでなければならないように思う。
そんなことから詩吟を改めて言えば、「漢詩の訓読文に独特の節調をつけて歌うことから発展し、その題材も漢詩を中心としながら、和歌、俳句、現代詩も含めた詩文に日本独特の節調をつけて吟じられる伝統芸能」ということになるのじゃないかと思う。
詩吟は学問ではなく芸能の歌曲に属する。日本独自の伝統芸能だという理解が必要に思う。