手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

詩吟  宗家といわれる人材

2016-02-28 19:32:15 | 詩吟関係
 私が詩吟を始めた40数年前くらいのころは、新しい流派を立ち上げる方もいた。今は新しい流派を立ち上げたという話を全く聞かない。

 宗家を名乗るには吟力は勿論人に対する一定の見識を持ち、独特の吟法などが確立されていなければならない。私が最初に学ぶことになった 象堂流は豊泉流から分派独立した会でした。宗家は職業吟者でした。300名以上の会員を擁し、空知では有数の会でした。佐々木象堂先生はまだ40代だったと思いますが、コロンビアの全国コンクールで優勝され、コロンビア吟音会の副会長までなさっていました。

 私も入門した時は、こんなすごい吟者はちょっといないのではと心惹かれるものを感じていました。その会が目に見えて力を失い、私も会員を連れ脱会することとなりました。その後北詩連に加盟させていただいて現在に至っています。

  象堂流は衰退の一途をたどり、現在は一つの吟会のようになっているようで、一流を名乗る力が無くなっていると思います。原因は時流のせいといってよいのかもしれません。詩吟が衰退に向かう時期に当たっていたといえるのでしょう。でも、私が 象堂流を離れる決心をしたのは、宗家としての見識、人徳、組織力、指導力にいまいち同調できなかったことがあります。最初に師と仰いだ方に最後まで尽くすのが礼でしょうが、それができなかったことが残念だし、そんなとこへ追い込まれた私にも至らないところがあったのだと思います。

 今、北詩連に加盟していますが、北詩連はいろいろな流派から独立した会が集まって立ち上げられた連合体で、当然宗家はいないのです。宗家ではなく会長がいて、連合の組織として活動していて北海道では最も歴史のある詩吟の団体ということです。かつて詩吟が隆盛を誇ったときは、参加の各会も勢いがあり良かったのだと思います。しかし、今は詩吟を始め伝統芸能がほとんど相手にされないような時代へと変革してきています。そんな時代の中でこの伝統芸能を育てていくためには、あらゆる知恵を結集しなければならないと思う。

 新しい時代であることをしっかり見つめ、新しい活動の展望を持つことが大切だ。そのためのリータ゜ーシップがほしい。</font>
コメント
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