手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

健幸くらぶ 詩吟   橋本佐内作 「逸題」 をとりあげてみました

2016-04-06 18:55:09 | 詩吟関係
  今日は会長さんが欠席 5名での稽古となりました。初めに「春日山懐古」一度やっているのですが、起句の頭の譜付けを変更したので、それに合わせて改めて吟じる稽古をさせました。

 次に橋本佐内の「逸題」をやりました。以前に「獄中の作」をやっています。橋本佐内について知っていることがあったらどなたでも・・と質問してみた。お一人が「越前藩の松平公に使えていた人で安政の大獄で処刑された人」と答えてくれた。ここまで答えてくれると嬉しくなる。

 安政の大獄で処刑された中で一番若く、思想でも違いがあることを触れてみた。特に徳川斉昭、島津斉彬、松平春嶽の三人の関係、思想としては尊皇攘夷ではなく開港論者であったことも話してみした。

 この「逸題」の理解、結構むつかしい。「笛」がキーワードで、幕府の取り手に襲われたときの様と取れるのですが、「城裡」の理解をきちんとできていなかった。言葉通り「城の中」と取らなければならない感じになる。実は「城が中国での城=街」を意味していて、京都の町の中での出来事というのが正しいようです。即ち、この後捕えられるわけですが、この詩にありますように捕り手と戦う場面などもあったのだと理解すべきなのだと思います。此の詩を見る限り一人で10数人の捕り手を相手に何時間も戦ったことになるのだけれど、一人では突破して逃げることはできても、何時間も戦い続けることは不可能のように思う。

 ともあれ、このような場面を経て囚われの身になったのでしょう。そして26歳で生涯を終えることとなったのですね。

 交歓吟詠会の吟題も決めてもらいました。向谷さん 独吟が無理ということもあり、冒頭に全員で「春日山懐古」の 合吟を組むこととしました。
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