一休み・・・・思い出のかけらを拾ってみます。
平成7~8年ころだっただろうか。まだ私の会は会員が増えている頃だった。ある先生との会話の中で、私が、会員の増強は進んでいますかと聞いたら、「いや・・駄目ですね。すっかり高齢化が進んで」という答えが返ってきた。私は、高齢化世代になったといってるのだと思い。むしろ会員増強にはチャンスじゃないかと思っていたのでちょっと驚いた。彼の高齢化は自分の教室の生徒さんの高齢化を嘆いて、教室の高齢化が進むけれど新しい会員が入ってこないから会が盛り上がらないと嘆いていたのでした。数年後に私もそれを実感することになったけれど、丁度世代交代の時期が来て、戦後派の老人は詩吟に縁遠い方たちが多くて老後の楽しみに詩吟を考える方は極めて少なくなったのです。今や一人の会員を見つけることがとても大変な時代になっています。
こんなこともありました。これもある先生との会話の中で、私が「これからは、もっと詩吟を楽しくやらせなくちゃ・・」といったら「詩吟はそんな甘いものじゃないでしょう」とかみつかれた。かつて吟道精神ということが言われ、趣味=楽しむというなんて言うことは論外だったのです。私は、新しい時代の高齢者が貴重な詩吟の担い手になってゆくと感じていて、新しい高齢者の生涯学習の一環として抑えることの必要を言ったつもりだったのです。ですから、宗家の口伝を伴奏もなしに苦労しながらやらなくても、コンダクターの伴奏をつけてやらせればよい。又、細かい技巧などにあまりこだわりすぎない指導法などを、指導者は考えてゆかなければならないといったつもりでした。私は今もそんな指導を心がけています。
復詩吟を始めた生徒さんに、発表の機会を多くした上げたい。そんなことから、会を立ち上げるとすぐ地域の文化協会に加盟して発表の機会を作りました。又、手稲神社の秋季例大祭に奉賛芸能がありますので、其れにも参加させてもらい毎年発表してきています。又、詩吟の仲間との交歓会を34年間継続してきました。詩吟を通して交友の輪を広げることは人生を豊かなものにするはずです。
いろいろ、ありますが一寸思いだすままに書いてみました。・・・・続く