詩吟で始めて知った言葉は多い。この「好文」もその一つだ。中国の故事からきているようだ。徳川景山は水戸藩主で、光圀公が老公といわれるのに対して烈公といわれた。徳川幕府の最後の将軍慶喜公のお父さんになる。なお明治維新の口火となったのが水戸範で尊王攘夷の起点になっている。
その景山公は梅の花を愛し、藩学弘道館にたくさんの梅をうえられた。雪の中ですべての花の魁として花を開くところを「威武」とし、「好文木といわれるけれど、このようないさましいところもあるのだ」と歌い讃えているのです。
立春になりました、小さな春は既にさきだしているのだと思う。