紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ・越冬支度

2020-11-15 19:37:02 | 薬草・薬用植物
「秋苗の冬越しに備える」
霜が来て、霜の朝が多くなってきた。
冬支度に備えるが、苗は元気でどうしようかと戸惑う。
2箇所に定植苗がある。


少し痛む苗が出て来た。元気な苗も葉を落とす。

全ての苗の葉を落とすのは面倒で、お試しである。目印に小石を置いておく。
準備して置いた土手の茅を上に覆っていく。


土手のカヤは利用価値のある土手草だ。

すっかり覆ってしまった。来年3月まで4ヶ月間である。
これで、大丈夫だとは言えない。温暖地の方が羨ましい。


上段の畑の秋苗で、苗は大きく元気だが・・・。苗床もある。

その分、戸惑いがある。今春の秋苗の全滅を繰り返す訳にはいかない。

近い内、孰れは冬囲いをしなくてはならない。

好天の秋空が続く様である。紫根の収穫に入る必要がある。
次から次へと多忙な日々を送る事になる。

  「ムラサキに おいにおわれて おいすすみ」


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日本ムラサキ・2020・長月

2020-09-05 19:23:37 | 薬草・薬用植物
「秋苗育苗と栽培地の準備」
今年のムラサキ栽培スタートは1ヶ月近くロスをしてしまった。
畑の秋苗が全滅した事が原因である。
残雪のない畑で、早めの春と思いきや4月になっても最低気温は上がらず仕舞であった。

秋苗用の種が保管してある事を思い出した。
迷いはあったが、再挑戦する事に思いは固まった。
今、種がある事は発芽育苗をして9月中に定植を目指す事になる。
8/16に苗床に播種。この上に、種が見え隠れする程度に赤玉土をかけた。


8/28 苗床からの発芽
1週間後(8/22)から発芽が始まって日を追うごとに増えて来る。


この時期の発芽は何の心配もなく進む。
気温は高く、たっぷりな水があれば、順調に発芽して来る。
最低気温は20°Cを越える。日射が強いので遮光をするだけである。
秋苗の育苗も全く何の心配がない。ポットへ移さず本葉4〜5枚まで苗床で生育を待つ。
その間、栽培区画の準備である。
栽培区画の耕作は酷暑の中で、容易には進まない。


8/26 これでマルチ栽培にすれば、楽だが・・・。
この畑では紫根が何処に伸びるか判らない。
もっと深く耕作して、均一な土壌構成にしなくてはならない。

また紫根の収穫の事を考えると、どうしても掘り出し易い工夫に手を出さざるを得ない。
地表下45cmまで掘って見た。


8/29 畑の地層の構造を見るに根の長い作物は栽培できない。
深く耕作してみると、20cm以内であれば特段心配する事も無い。
紫根は40cmも深く伸長するので、これでは心地良く生育する事は無理である。


大きな石が出て来る。スギナの根も共に取り除く。
掘り起こすと土が山の様になるので、厄介な作業となる。


8/29 根を何処にどの様に伸ばすか想定して定植を考える。
従って例の栽培装置なる物を設置する事になる。


9/2 苗数は不明。沢山の発芽であるが定植時には大きさを揃えて植える必要があろう。
酷暑の中で栽培地の耕作に追われるが、熱中症で倒れはしまいかと自重する。
全身汗まみれの作業で、夕刻の風が心地よかった。
それがいけなかった。反対に夏風邪を引いてしまう。
2日間、空調のない部屋で不快な日を寝て過ごす。ペースダウン。
さて、この先どうなる事であろうか。
 
「なえそだち はたけのようい ままならず」

下記のホームページは今月末で閉鎖となります。ご愛読ありがとうございました。

http://www.sikon.sakura.ne.jp/pg135.html
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日本ムラサキ・盛夏の生育

2020-08-30 20:02:14 | 薬草・薬用植物
「マルチ栽培のムラサキの生育」
当地長野市では梅雨明け後、経験した事のない暑さが続く。
3週間も雨はない。30°C以上しかも最高気温35〜36°Cが連日続く。
最低気温も23〜25°C。例年お盆過ぎには秋風の吹く日が出て来て、凌ぎ易くなるのだが・・・。


草丈は大きいのは130cmに達する。常に花が最先端にある。

根元近くの茎の太さは10mm、未だ緑色である。収穫期には株元は1.5cm木質化する。

葉巾は5cm,艶やかな緑色を保つ。

長さ13cm、この葉の脇から分枝が生育して行く。

各本葉の脇から10本以上の花茎が伸びて来るので、軽く纏めてやる。
分枝の先端が分れて花茎は更に伸び続ける。花も分枝が伸びれば何時迄も咲き続ける。


根元近辺である。分枝は隙間を突いて伸び、葉を広げて更に上に伸びる。
全体的に涼やかな姿である。風を受けて倒れるので支柱を添えてやる。
茅(カヤ)の茎を使って見た。昨年の茅を保管していた。


黒マルチの栽培地は、耕作放棄地でブタクサが3mにも及ぶ勢いで密生する。
これを風除けの壁に利用している。マルチにすると雨が無くても心配はない。
その分、地中深く紫根は伸びている。腐葉土が多く肥料成分が効いて生育も早く、更に大きくなるだろう。
紫根の収穫は大変な労力を要する畑である。果たして収穫は可能か?

   「むらさきの そだちながめて としわすれ」 

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日本ムラサキ・酷暑を凌ぐ

2020-08-22 15:14:50 | 薬草・薬用植物
「例の無い暑さを耐え抜く日本ムラサキ」
最高気温36°Cの暑さが続く。雨は無い。同じ畑で栽培しているモロッコインゲン、
ナスが葉を失い始めた。日本ムラサキも心配で仕方がないが、案ずることはない。
既に紫根の先端は地表下深く30cmまで達している筈である。


葉が丸まり始めたら水分補給のサインである。

黄色い葉は一般的には肥料不足の原因とされている。
肥料は全く使用してないので、これも給水のサインかもしれない。


天気の良い日の午後、決まったように強風が吹く。
その防風対策として、遮光ネットでブロック全体を包んでやる。
手間の掛かる厄介な作業であった。


第3ブロックは特に心配することもなく、開花が多くなった。

ゆったりスペースの第4ブロック、遮光ネットの防風効果が心配。
1株毎に支柱をしないといけないかも知れない。
それは大変な作業である。ネットの上に分枝が茂って出てきてからでは更に困難か?
茎が曲がっているのは風の故である。
給水タンクは200Lであるが既に底が近くなってきている。
毎日給水をする訳ではない。雑草を抜き土の様子を見ての判断である。
この暑さで、雑草も伸びない。

    「くさがたえ むらさきだけが のびるなつ」
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日本ムラサキ・2020・葉月

2020-08-09 20:03:01 | 薬草・薬用植物
「8月の生育を追う」
長い梅雨の後、反転して雨の無い日が続く。
支柱を用意していた所であったが昨年と同じにするか迷ってる。

生育の一番早いマルチ畝では、既に風を受けて茎が倒れ始めてしまった。


昨年と同じ方法に決めるが、既に倒れた茎には葦を使って立て直す予定とする。
葦の茎は強くて、チョッとした支柱には好都合な材料である。
土手の葦を刈り取り、束ねて保管して置いたのである。


第1ブロックの生育である。下草が大きくなり草取りの必要がある。
土が乾き始めたので草取りが厄介となる。


第2ブロックの生育である。このブロックの生育が一番心配であった。
下草に隠れて、生育をしていた。1ヶ月の生育遅れ状態である。
確たる原因は不明である。天地返しの耕作結果によるのではと推測している。


第3ブロックの生育である。生育の早い茎は分枝が出てその先に花が開く。
間も無く、多くの茎が追い着いて来るであろう。


筒栽培のブロックで遅れて発芽した苗などを定植してある。
7月末に植えた筒もある。期待の苗もある。筒も大きい。


第4ブロックの生育である。定植後最も早く生育を始めた苗で開花も早かった。
本葉の脇から分枝が生育を始めている。蟻がその場所にいる。
この根元では分枝が早くも伸びてその先端には蕾を抱えている。


耕作放棄地の畑には野生仕立ての栽培区画がある。
遅い定植であったが追い着いてしまった。開花する茎立ちが多くなってきた。


野生仕立てとは言うが、下草の草取りはせざるを得ない。
放置しておくと、3M近いブタクサにアレチウリ、クズ、ヨモギ、ギシギシ
その他の草が負けじと繁茂する。一方それがこの区画の風除けになっている。
昨年の葦の束を使って下草を押さえてきたが、この区画は紫根を掘り出す事は
難しいだろう。耕して無い区画に苗を植えて見たのである。

栽培中のトマトが繁茂して、支柱が必要となった。
用意した竹の支柱が地面に刺さらない。土が乾いて固いのである。
次の雨の日まで待つより仕方がない。
   
 「くさそだて のぞくくさのめ すぐそだち」
 「すでになし おいのいってつ くさがすい」 
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