紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキの発芽、小さな疑問

2017-10-10 15:39:47 | ムラサキの栽培

「発芽の条件が整っても発芽しない種に疑問?」
日々発芽してくる種を何気なく見守りながら、何故だろうと云う疑問が出てきた。
発芽すべく、まず種が割れて根が出てくる。発芽の条件が整ったと判断して良いだろう。
しかし、何故日々数粒なのだろう?種によって満たされない、何かがあるのだろうか?


前回(3日前)に続いて9粒に発根あり、パック内より取り出す。

発根の様子を見ると、根の生育の差が明らかである。
既に土壌に付着すべく綿毛が出ている根もあり、まだ殻を割って点の如き白い根の先端を見せた状態の種もある。
割れた根は奇妙であるが、双葉であった。72〜12時間内の出来事である。


今回の9粒の内、殻を根が抜けきれずに双葉を出した奇妙な種がある。
殻を取り除いてやる。根の先端に障害がある様で双葉が緑を持って開いても、その後の生育が危ぶまれる。  


残された種である。何故遅れるのであろうか?発芽した種は、まだ2割未満である。
12時間後、後を追う様に1粒が発根してきている。この差は何故であろうか?
心当たりは?種の出所と関連があるのかも知れない。2年目の苗の種が出所である。
現在栽培中の今春の苗の種はまだ採取してない。
11月になってからの採集予定で、まだ花の盛りでもある。


前回(3日前)パック内発根し、育苗ポットで生育を始めた種である。
まだ共に殻をつけて横一線の生育状況である。


温室は此の所ヒーター無しで、30℃になって仕舞う。抜け出すのはどれであろうか。

遅れて発芽して来る種の根拠は、不明である。
今春の苗の発芽は前年の秋に採った種で、今回初めて発芽の遅れに付いた訳ではない。
春先に発芽しない種が秋にたくさん発芽した事が下地になって、浮かび上がってきた謎でもある。

   「なにゆえに おそくめをだす なぞのこり」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする