紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

パック内発根装置の問題点

2017-10-21 19:21:21 | 薬草栽培
「発根遅れの小さな疑問、解決?」
パック内発根装置を使って発芽の兆しのある種を見い出しては、
育苗ポットに移して発芽を待つ方法が定着していた。
しかし、時期にも因るのだろうが発根がまちまちで、かなり遅れて発根する種が疑問であった。

もともと、パック内発根装置は発芽促進に関する物ではない。
なかなか発芽しない種を焦って掘り起こして見る等の、不心得から思い付いた代物である。
小さな問題は、原点に戻る過程でほぼ明らかになった。


2週間経過しても発根の兆しがない種を別のパックに移す。
汚れやカビの無いパックと赤玉土を薄く敷いた2パックに分けてセットして見た。



相変わらず、パックに拘っているのだが、温室のでスペース上の判断に因る。
パックは当初使っていたタイプに戻してみた。
結果は全く同じで変化なしが続く。赤玉土敷のパックへ移す事を決める。



赤玉土の使用は原点に戻ってきた発想で、湿気の持続と保温性を期待しての事である。
この上に川砂を掛ければ最初の発芽方法と全く同じになる。
しかし、種が隠れてしまうのは、どうも困るのである。
種にとってではなく、こちらの都合上である。
別のパックの種も、全てこの赤玉土敷のパックへ移す。  



セットして3日目である。前日夜から朝方、夕刻までと24時間経過の中で6粒の発根を見る。
24時間経過すると1cm以上も根が伸びる事が判った。これは皆赤玉土入りの育苗ポットへ移す。



1日置いて新たに10粒が発根してきた。
合計39粒となった。目標は近くなってきた。
実は、このパックの蓋に一工夫してあった。
簡易パックは隙間があり、気付いた時にはカラカラに乾いてしまった事があった。
湿気が抜けないようにキッチンペーパーを挟んで蓋をして置いたのである。
発芽には保温と保湿が均一に保つ事が欠くべからざる条件である。
その条件を継続して満たす事ができなかった事が小さな疑問を生んだ訳である。

    「やれやれと なぞときおわり たねかぞえ」




コメント
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