紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

2017、紫根の収穫

2017-11-15 19:12:39 | 薬草栽培
「寒気を前に紫根の収穫」
1週間前に種の収穫を終えている。
花を付けた分枝が伸びないで、種の収穫に至らない株もあった。
定植時期の遅れは、収穫にとって大きな痛手となった。
栽培試験地へ多くの苗が出たので、自宅近くの栽培地の苗は残り物である。


トマトとアスパラの間に2列並びで筒型を設置した。
枯れる苗が出て時々苗を追加してきた。
従って生育はマチマチで種も取れず、越冬せざるを得ない株もある。



「紫根掘り」と言いたいが筒での栽培は筒を倒して、数回叩くと紫根が出てくる。
数日前の雨は影響なく、土は乾いている。
筒の型を取るように出てくる。鮮やかな赤い根がお目当ての色である。
軽く叩き、揺することで筒の型が消えて根が出てくる。



全体に小振りなのは予想していたが、割合と大きな紫根である。
茎の根元は細く、予想していなかった紫根の太さである。定植から4か月半の生育期間であった。
晩秋の寒気を感じて既に、来春の新芽が用意されている。


茎の太さ、分枝の多さ、草丈など後 2ケ月間が必要と思われた。
従来1cmの太さの紫根は、茎の根元は木質化して1cmになり、それなりの紫根を想定できた。
皆、茎が細く、その割には紫根が太く長い。心当たりは?土にあり??
細根が多いのも特徴的であるが、寒気を感じて多くなる事は経験済みで、冬越しの紫根の特徴であった。




支柱を抜いたり、枝に添わせた支柱への止めを外したりなど片付け事をすると半日が終わる。午後は天気が急変、青空を流れる雲から雨が落ちてきた。
雷注意報はこの急変を予想してのお知らせだったらしい。
明日からの天気は、更に不安定な予報である。

   「いたむこし しこんのいろに わすれさり」


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする