「枯れ種の浮種検査」
生育途中で折れた枝に付いた種は、総計208個であった。
この種の全てを、水を入れたビーカーに投入する。
極簡単な検査で、水に浮いた種は不稔種として廃棄する。
個人的には余り信用していない。
浮種として廃棄した種から発芽した経験は、まだ検証済みとはなっていない。
ビーカーを真上から見る。
中央の種が水底に沈下した種である。それ以外は浮種として選別する。
浮種検査の検証の一つとして、即選別はせず、2時間程、
種を水に漬けたままにして置いた。
ビーカーから浮種を掬い上げて、ビックリする。
白に薄茶であった種が、なんと緑を帯びているではないか!
枝が折れた頃の生育状況が再現された様に見える。恨みがましい色に見えてしまう。
黒々とした種はどういう種なのだろう?
花が終わって種の採取時期には、この様な種もなく完熟の種となっていたであろう。
沈下種である。完熟種と見て良いであろう。
25粒で全体の12%に過ぎない。しかし、似た種は浮種の中にも多くあった。
また、これが全て発芽する訳ではない。
種は全て、低温処理工程に進ませる。9月末までの3週間の予定である。
「しろきたね みずをふくみて うらみいろ」
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