紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

紫草栽培、予期せぬ出来事(続2)

2016-09-08 15:42:26 | 薬草栽培

 「枯れ種の浮種検査」
 生育途中で折れた枝に付いた種は、総計208個であった。
 この種の全てを、水を入れたビーカーに投入する。



 極簡単な検査で、水に浮いた種は不稔種として廃棄する。
 個人的には余り信用していない。
 浮種として廃棄した種から発芽した経験は、まだ検証済みとはなっていない。




 ビーカーを真上から見る。
 中央の種が水底に沈下した種である。それ以外は浮種として選別する。

 浮種検査の検証の一つとして、即選別はせず、2時間程、
 種を水に漬けたままにして置いた。




 ビーカーから浮種を掬い上げて、ビックリする。
 白に薄茶であった種が、なんと緑を帯びているではないか!
 枝が折れた頃の生育状況が再現された様に見える。恨みがましい色に見えてしまう。
 黒々とした種はどういう種なのだろう?

 花が終わって種の採取時期には、この様な種もなく完熟の種となっていたであろう。




 沈下種である。完熟種と見て良いであろう。
 25粒で全体の12%に過ぎない。しかし、似た種は浮種の中にも多くあった。
 
 また、これが全て発芽する訳ではない。

 種は全て、低温処理工程に進ませる。9月末までの3週間の予定である。


   「しろきたね みずをふくみて うらみいろ」




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