紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキの生育状況、10月

2017-10-16 16:35:02 | 薬草栽培
「神無月のムラサキの生育状況」
秋は順調に深まって行くものとばかり思っていた。
佳き秋晴れの空を仰いだり、色付く里山の木々を眺めていた。
それにしては気温の高い日が続いた。夏日の25℃を超える日が連続4日間もあった。
窓際の温室内は30℃を超えてしまい、大慌てで窓を開ける。


双葉から生育した本葉2枚の茎は、この高温で鶴の首のように伸びてしまった。
生育の姿としては好ましくないスタイルである。かつて、こうした苗の生育は4本見ただけであった。
またその原因も不明のままで、長首を切ってしまった事がある。「ムラサキの変、打ち首(矯正)2016-02-25」



この茎を切って、その後の生育状況を記録した記事は 
    2016-04-01 「発芽後、3ヶ月の生育状況」で見る事ができる。 



好天気の温かな秋は、寒気が入り急激に1か月も先へ進んだ気温となってしまった。
最高気温が15℃を切る急降下でヒーターに電源が入る。最低気温は10℃を切る。
自作の温室の方が高温の影響は少なかった様である。それでも数本が首長の生育となってしまった。

この苗は、厳寒期を越して緑を保つ事は難しいであろう。
このままで生育をさせて、地上部は枯れるに任せ、ひとまず休眠させる事にする。
根はしっかりと生育していてくれる事であろう。
春先には新芽を出して生育を再開するはずである。


   「くびのばし はるがみえたか なえにきき」


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神無月10月の発芽(続)

2017-10-13 17:08:27 | 薬草栽培
「発根、細々と続伸」


10/10. 2粒が発根してきて取り出して見る。
右1粒、根の先端が傷んでいるが生育に支障がないであろうか?


赤玉土の発芽用ポットに移す。

翌日10/11. 5粒が発根してきた。同じく発芽用ポットに移す。


既に発芽して育苗ポットで生育が始まった苗である。殻を脱ぎ捨てたようである。



赤玉土の発芽用ポットで一晩過ごして翌日には育苗ポットで生育へ、
赤玉土の発芽用ポットから育苗ポットへ移すことが出来ない発根種が9粒残っている。
パック内にはまだその兆しの見えない種が沢山ある。1/4が動きを見せたのみである。
発根、発芽が遅れる根拠解明の手掛かりは見つからない。

  「ととのった じょうけんむし なにゆえか」


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日本ムラサキの発芽、小さな疑問

2017-10-10 15:39:47 | ムラサキの栽培

「発芽の条件が整っても発芽しない種に疑問?」
日々発芽してくる種を何気なく見守りながら、何故だろうと云う疑問が出てきた。
発芽すべく、まず種が割れて根が出てくる。発芽の条件が整ったと判断して良いだろう。
しかし、何故日々数粒なのだろう?種によって満たされない、何かがあるのだろうか?


前回(3日前)に続いて9粒に発根あり、パック内より取り出す。

発根の様子を見ると、根の生育の差が明らかである。
既に土壌に付着すべく綿毛が出ている根もあり、まだ殻を割って点の如き白い根の先端を見せた状態の種もある。
割れた根は奇妙であるが、双葉であった。72〜12時間内の出来事である。


今回の9粒の内、殻を根が抜けきれずに双葉を出した奇妙な種がある。
殻を取り除いてやる。根の先端に障害がある様で双葉が緑を持って開いても、その後の生育が危ぶまれる。  


残された種である。何故遅れるのであろうか?発芽した種は、まだ2割未満である。
12時間後、後を追う様に1粒が発根してきている。この差は何故であろうか?
心当たりは?種の出所と関連があるのかも知れない。2年目の苗の種が出所である。
現在栽培中の今春の苗の種はまだ採取してない。
11月になってからの採集予定で、まだ花の盛りでもある。


前回(3日前)パック内発根し、育苗ポットで生育を始めた種である。
まだ共に殻をつけて横一線の生育状況である。


温室は此の所ヒーター無しで、30℃になって仕舞う。抜け出すのはどれであろうか。

遅れて発芽して来る種の根拠は、不明である。
今春の苗の発芽は前年の秋に採った種で、今回初めて発芽の遅れに付いた訳ではない。
春先に発芽しない種が秋にたくさん発芽した事が下地になって、浮かび上がってきた謎でもある。

   「なにゆえに おそくめをだす なぞのこり」
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日本ムラサキ、神無月・10月発根種詳細

2017-10-08 17:20:21 | ムラサキの栽培

 「日本ムラサキ発根種の様子」

 発根種を拾い出してみた。根の長さの違いは時間差であろう。10粒の発根であった。


 発根種を取り出す前に、数の確認する為に並べ直してみた。96粒であった。


 取り敢えず発根種を隅に集める。ピンセットは禁物である。
 根を挟んで傷めることを心配した訳である。爪楊枝の先の微妙な水滴で吸い上げる。



 赤玉土を育苗ポット入れ、充分な水分を含ませておく。
 1ポットに5粒の発根種を慎重に、根の先端が赤玉土の隙間に刺さるように入れてやる。殻の上に赤玉土は載せない。
 2日もすれば殻が頭を上げて発芽してくる。根の長さは2cm程で、育苗ポットに移し双葉の開くのを待つ事になる。
 50%の発芽率で今月の目標数に達するが・・・・・どうであろうか?
     

     「ひにあてて ここちよいかと たねにきき」 
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神無月・10月の発根

2017-10-06 17:25:32 | ムラサキの栽培
「神無月、日本ムラサキの発根」
毎月毎月、ムラサキの発根、発芽を確認しては、精神安定を図っているのではと自己分析している。
発根への準備に丁度1ヶ月を要する事も関係がある。発根した種を育てて行くと、数日後に発芽して来る。
双葉が開いてから、1週間毎に本葉の数が増えていく。
生命を持った存在の変化に相対して行く事は、ささやかではあるが喜びがある。
日本ムラサキの生育を見て行く日々は、老い先の見えた身には精神安定上、大いに役立っているのではと思っている。
10月発芽種の準備が出来て簡易パックに並べる。9/30の日付がある。



種をセットしてからの発根の予想は10月5日頃かと想定する。


数日後、セットした日の記憶は定かではない。
その時のメモ書きが唯一の確認記録となる。
明日辺りかと思われる日に、心地良い陽射しがあり、数時間陽射しに当てる。


この頃の最低気温は日毎に下がって10℃を切るようになった。温室内の設定温度は25℃である。
お目当ての日の朝である。5粒に発根あり、やれやれと思う。手順に間違いは無かったのだ。
95粒の種であるが、やや小粒で除外廃棄すべきだと思う種も含まれている。
明日には発芽用のポットに移してやる事にする。先月9月は、春先に発芽できなかった種が苗床からたくさん発芽して、秋苗のスタートは例年より早かった。この種は秋苗として予定していたパック内の発根である。月に50個を目標にして師走12月迄続く事になる。


「やれやれと 💬おもうまもなく🌱ねがのびる」

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