The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

アラン・ユドロ・ノエラ!

2010-05-13 15:58:53 | ワイン
『ノエラ』と言えば、『シャルル・ノエラ』とインスピレーションが働くのは、


ワインヒートのサダメみたいなものでして、


更に『シャルル・ノエラ』と来れば、『ルロワ』を思い出さずにはいられないでしょう!


実際のはなし、『アラン・ユドロ・ノエラ』の当主アランの嫁さんは、


『シャルル・ノエラ』の出でして、嫁入りする時に、


そこのリッシュブールやロマネ・サンヴィヴァンやクロ・ヴージョにいたるまで、


グラン・クリュのほぼ全部を持参したとのことです!(凄い嫁さん♪)


モチロン『シャルル・ノエラ』は、後にドメーヌ・ルロワに同じ地所を、


買収させるワケですが、その事がどうも、『アラン・ユドロ・ノエラ』の評価を、


過小にしている原因ではないか?と思われるふしがあるんですね・・・


と言うのも、今回オテルに登場した、


1988 クロ・ド・ヴージョ アラン・ユドロ・ノエラ


は、それはもう見事なクロ・ド・ヴージョでして、一同拍手物でした!


皆さんの評価の中に、予想より良かった!と言う表現があったのですが、


それは、どこかにあのルロワのグラン・クリュと比べて、劣っているのでは?


という事が、あったか、なかったか、分かりませんが、


そんな事とは関係なしに、


実際『アラン・ユドロ・ノエラ』を飲んでみますと、22年の熟成期間で、


決して萎えることなく、豊潤の実りある美しいブケを帯ながら、


味わい深い、慈しみを感じる、決め細やかなフルーツを味わう事ができたわけです!


そして何よりなのは、フィネスと言える、絶妙なバランスがあり、


加えて余韻も満足できる物でありました!


ですから、ルロワのものとは、流儀が違いますが、


ここの流儀も、ある意味、ブルゴーニュ魂の琴線に触れる物と言えるでしょう!


今回の、全部美味しかった『クロ・ド・ヴージョ』!


その中でも、白眉と言えるでしょう!