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【感】「ブレードランナー 2049」を観る

2017-12-04 06:07:00 | 雑感
我が家はWOWOWに加入してるから、一年待てば大抵の新作映画が観れるので、余程気になる作品しか劇場に行かないのだけど、「ブレードランナー 2049」はそれに値しましたよ。

前作の「ブレードランナー」は1982年公開だから35年前の作品。
学生時代からリバイバル公開されるたびに見に行ってたし、当時のビデオは擦りきれるほど観たよ。

退廃的だけど無機質じゃなく、人の営みがプンプンと匂うような近未来都市を舞台に、至るところで細部まで拘ったディテールが見てとれる、リドリー・スコット監督独特の霞み掛かった陰影の映像美。痺れたね。

フイリップ・K・ディックの原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」も読みました。


(ハリソン・デッカード健在。)

「ブレードランナー 2049」は一作目の30年後というストーリーで、総指揮としてリドリー・スコットが関わっているだけあって、映像の雰囲気は続編として違和感なく受け入れられた。

各所に前作のオマージュだろう演出が伺えてニヤリとしちゃうし、前作の人間とレプリカントから、今作ではレプリカントとAIとの恋愛となる対比も興味深かった。

前半まではね。

後半からはちょっと欲張って詰め込んじゃったかな。というシナリオに、もやっと感が出てくる。

ひょっとして更に続編を考えている?というラストへの展開はちょっとな。と思った。
前作とは逆に、シナリオが進むにつれてメッセージ性が希薄になり、無理くりに山場を作るために辻褄合わせしたように感じた。

折角、人間・レプリカント・AIの垣根が曖昧となる描写をしていたのだから、前作と同様に、レプリカントの自分探しを通じた、存在意義の探求と葛藤という内面性のテーマに留めても良かったのではなかろうか。

最後にせめてエンドロールであのテーマ曲を聴きたい。と、来るか、来るかと期待して見ていたのだけど、結局鳴らずに終了。残念。

まあ、見応えは十分にある作品でした。


(次はSTAR WARSを見るぞ。)

1年後にWOWOWで見て、改めてこの感想を検証してみるか。


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