昨年10月、胃の内視鏡検査を受けて喉にポリープができていることが分かった。癌ではないかと、とても心配だったが検査の結果は良性のポリープと診断され、ひとまず安心。だが、医師の診断は、しばらくは様子を見る必要があるとのこと。2月ごとの診察を欠かさず受けることとなった。1年が経過した。
1年目の診察を受けるため朝早く家を出た。
「前回と変わりません。2月くらいにまたきてください」と今日も先生は言われるだろうと勝手に考えながら、先生の前の椅子に座った。
「かわりはありませんか」と簡単な問診があり、いつものように、鼻の穴にシュッシュッと麻酔薬を吹きかけ、内視鏡カメラを喉のところに通された。テレビの画面を見ていた私、いつもの画面と違う。ポリープがない。先生は、前回までの写真とテレビの画面をくらべられ「ポリープはなくなっています、もう心配はありません」とおっしゃった。
全快だ。嬉しさが急に込み上げてきた。さあ、今夜は〝うちの奥さま”と一緒に乾杯だ。帰りにワインを1本買った。「ありがとうございました」先生。ポリープも良性であれば自然に消えることがあるのですね。